
Googleアナリティクスは、どのくらい使い込んでいますか?
私はGoogleアナリティクスはSEOのためと言うよりも、作業効率改善のために使っていると言った方が正確かもしれません。
昨今、GoogleWebマスターツールが新しくなり「サーチコンソール」と言う名前になって、この中にある「検索アナリティクス」という機能がSEO的にアナリティクスよりも使いやすい!と言う話やデータが正確なんて事を耳にしますが、HCMメソッド的にはアナリティクスがおすすめです。(HCMメソッドに関しては、左記リンクをご覧ください)
強いて上げれば、なぜSEOを行なうのか!というと、それは作業効率の改善のためだと私は考えています。「SEOはWebマナー」でもありますが、マナーに準じることで「余計なことを回避」できることは多々ありますし、何より、マナーある行動は他者を気持ちよくさせるものですよね。ですから、SEOをマナーと捉えブログやサイトへ訪問してくれた方が、気持ちよく情報を手に入れてくれたらとSEOに力を入れるわけですが、こう言った活動は最終的にビジネスの成果に繋がり、それは作業効率の改善、費用対効果の向上に繋がると考えています。
そこで、今回、私自身も基本としているGoogleアナリティクスの設定改善に必要性を感じ、改めてこの基本を見直すことにしました。
そこで見つけた(遅ればせながら…)のが「Googleアナリティクス・アカデミー」という動画自主コースです。
今回は、このGoogleアナリティクスアカデミーとその中でも触れられていた「測定計画」についてお伝え致します。
本記事の目次
アナリティクスの「測定計画」とは
Googleアナリティクス・アカデミーで特におススメなのは『ユニット2』の【測定計画の作成】です。
この測定計画を現した図が動画の中でも紹介されていた上図です。(出典元:https://analyticsacademy.withgoogle.com/course01/unit?unit=2&lesson=4)
- define measurement plan(測定計画の定義)
- document technical infrastructure(技術インフラの文章化)
- create implementation plan(実装計画)
- implement(実装)
- maintain and refine(保守と改善)
1つ目の「define measurement plan(測定計画の定義)」とは、まず、ビジネスの目的、Webサイトの目的を明確にすることから始まります。
そして、その目的に準じたアクセス解析(アナリティクスの測定)項目を決めていくわけです。
なぜなら、Googleアナリティクスは非常に多岐にわたるデータを収集することができ、そして分析をすることが出来ます。
そのため、はじめから全ての機能を使おうと思うと、複雑になり、データを見るのも大変になりますが、何より【導入コスト】が無駄になってしまいます。
4番目の「implement(実装)」では、単純にGoogleアナリティクスで準備された、トラッキングコードをサイトに貼付けるだけで終わらなくなってしまうからです。
Googleアナリティクスでは、サイト内に設置したバナーボタンのクリック数も個別に測定できますし、eメールに貼付けたURLのクリックも測定できます。
動画の視聴データもアナリティクスで収集可能ですし、複雑な設定を行なえば、個別に設置したアンケートデータとの連動も可能なようです。
これら魅力的な分析項目は組み合わせ次第、技術的なスキル次第でいかようにも分析可能なようですが、必要なことは「今の段階でそのデータは必要か」と言うことだと私は考えています。
「アナリティクスを見ている=暇=儲かっていない」の事実
元来、私はアクセス解析データをほとんど見ません。
なぜなら、アクセスが多くても少なくても、ビジネスが上手くいっていれば忙しくてアクセスデータなんて見ている暇はありません。
逆に思うように集客や売上が伸びていないのなら、情報発信が少な過ぎるか、もしくはその情報を適切に顧客や見込み客に届けられていないかのどちらかだからです。
こう言った場合にまず疑うべきことは「情報が届けられているかどうか」ということ。
これは、SEOがなされているかどうかに直結します。
そのため、Googleアナリティクスでチェックすべき項目は次の2つになります。
- 【オーガニック検索トラフィック】に表示される
- キーワード数が増えているか
- 意図したキーワードが上位か
- アクセスさせたいページにアクセスは集まっているか
この2つになります。
この2項目で目標が達成できていれば「忙しくない」ということは起こりません。
そのため、忙しくてアクセス解析なんて見る時間がないという状態になり、そこから更に事業を拡大させたいという時期になってはじめて、次の分析が必要になってくるのです。
情報発信の順序:なぜテキスト情報からはじめるのか
ひと口に「情報を出す」といっても、その方法は多岐にわたります。
当初は「ブログ」を使ってテキストベースの情報発信からはじめることが、ベスト。
なぜなら、もっともコストがかかりませんし、動画での情報発信をするにしても「台本」が必要になりますので、ここには「文章を書く」という行程が入ります。
この「文章を書く」というスキルを磨けば、動画視聴の精度もコンバージョン精度も上げることができます。
メールで情報発信をするにしても、文章は必要。
しかし、メールで文章やURLがクリックされたかなどのチェックを行なうには、様々な設定が必要ですし、クリックカウンター付きのメルマガ配信システムの導入が必要になります。
SNSに投稿するにしても同様。特にFacebookの場合、良くも悪くも「義理『いいね!』」が存在しますので、正確なデータが収集できません。
これらのことを総合すると、ブログを使い文章で情報発信することでSEO的なチェックを容易にしてくれます。
Googleアナリティクスの設定も、このアナリティクスを使う以上、避けては通れないデフォルトのトラッキングコードを設置するだけで完了。
データのチェックは、先の2項目だけと至ってシンプル。
効率を求めるのなら、まずは忙しく儲からなくては意味がないわけです。
アナリティクスの測定計画を見直そう
特に最近のようなデジタル社会、システム依存型の状態では、はじめから効率ばかり求める結果、何が上手くいっているのか、何が「無駄に忙しくさせているのか」をチェックできない状況を生み出してしまっています。
このGoogleが提供している「アナリティクスの測定計画」を見ても分かる通り、目標と計画を立て、その計画から必要な『技術インフラ』の文章化を行なうことが重要だと指摘されています。
『技術インフラの文章化』というのは、簡単に言えば「どんな分析(どこを分析)をするために(where)、どんなシステム的技術(what)が必要で、どんなスキルを持った人財(who)が必要か、そしてそれにかかるコストは?(How much)」ということです。
これを先に決めた目標と計画に沿って行ないますので「何のために(why)」「いつ(when)」が加わり5w1hが出来上がります。
そうすることで、ビジネスや事業の進捗、収益を確認しながら、必要なデータと「今は」必要のないデータを見分けることが出来るようになり、スムーズな改善が実現できるようになります。
こういった「進捗」を確認しながら「改善」を行なうことで、コンテンツ・マーケティングを拡大していく中で、どのメディアとどのメディアを使えば、自社にとって効率の良いネット集客やWeb活用が実現できるのかと言うことが明確になるわけなのです。
Googleアナリティクスアカデミーはこんな方におすすめ
実は私もこの『Googleアナリティクスアカデミー』を最後まで見ていません。
なぜなら、アナリティクスの機能を全て使い倒す必要性を感じるところまで至っていないからです。
Web上にある様々なメディア全てを使っているわけでもありませんし、使っているメディアに準備されている機能やサービスを全て使っているわけでもなく、順調に事業を進められているので、それ以上の視聴は時間の無駄だと感じたので、最後までは見ていません。
加えて、ユニット5の途中まで視聴したのですが…
上図にある通り、技術的な話が多くなり、その技術を導入して得られるデータに無力は感じますが、そこまでシビヤなアプローチが私のビジネスに大きな影響を与えるかと考えると、その前にすべきことがあると感じたからです。
なぜ、そう感じることが出来たかというと、この『Googleアナリティクスアカデミー』のユニット2「測定計画を立てる」を見終えた後に作成した、私自身のアナリティクス測定計画にそう記されていたからです。
ですから、もし、このコラムを通じて『Googleアナリティクスアカデミー』に興味を持ってくださったとしても、最後まで必ず診る必要があるとは決して言いません。
ぜひ、まずはユニット2の「測定計画を立てる」を実行に移し、その計画に基づいて視聴を続けるか、業務に戻るかを判断してください。
この判断が出来る方に『Googleアナリティクスアカデミー』は、お薦めです。
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