
SEC | 検索エンジン対策「Search engine counterplan」とは
SECという言葉をご存知でしょうか。ネット集客の世界の中では頻繁にSEOやSEMという言葉が使われますが、実は昨今、大きな勘違いが生まれていることによって、これまでの概念では整理が付かなくなってきている現状があるようです。
次の質問に答えていただきたい。
あなたは、「インターネットという世界」が存在すると、考えてはいないだろうか。
いつの頃からか、インターネットやクラウドという言葉が一人歩きし、あたかもそのようなサービス(無料サービス)が私達の生活に入り込んでいるという錯覚を生み出している。
言うまでもなく、インターネットというサービスは存在しない。検索エンジンを使った検索サービスは、GoogleのホームページやYahoo!のホームページ内サービスだし、Facebookを利用する際もFacebookのホームページが設置されているサーバーにアクセスしているに過ぎない。
世の中には「インターネット検索」という不思議な言葉がある。
事実上、インターネットで検索することはできない。Googleもしくはその他の検索サービスを使ってのみ、彼らが把握している情報を検索することが可能になるだけなのだ。Googleが知らないインターネットに繋がっている情報をGoogle検索では見つけることができない。
Microsoftが知らないインターネットに繋がっている情報はBing検索で見つけることはできないのだ。更に仮に彼らはその情報を取得していたとしても、検索エンジンサービス内において、その情報は開示しないと決めてしまえば、検索結果には反映されない。
そのため、今求められるホームページ活用はSEO(検索エンジン最適化)やSEM(検索エンジンマーケティング)ではなくSEC(検索エンジン対策「Search engine counterplan」)というGoogleを中心とした検索エンジン依存型のホームページ活用ではなく、検索エンジンを使いこなしたホームページ活用なのだ。
SEOで稼ぐことが神秘化された世界から抜け出そう
ほとんどの企業がホームページを持つようになり、最近ではホームページだけでビジネスを営もうと考えている企業も増えてきた。
しかし、未だにホームページだけでビジネスを成立させ、莫大な利益を生んでいる企業はほとんどない。(極めて限られた収益に甘んじるのならホームページだけでも可能)
次の図を見て欲しい
これは、私とクライアント企業が実践しているWebマーケティングとリアルマーケティングの関係性をビジュアル化した『SEC(検索エンジン対策)「Search engine counterplan」』のインフォ・グラフィックスだ。
「マーケティング」という言葉を仮に【売込みを消滅させる全ての施策】と位置づけた場合、まず『放射状に広がる世界』(上図の一番外側)があり、ここには紙媒体の広告も含まれれば、同梱物によるマーケティング含まれるし、顧客コミュニケーション(電話や直接対面)などリアルでの活動が含まれる。そしてこの領域では小さな無数のアイデアが様々なシチュエーションで生まれ、実にユニークな手法を生み出したり、世間を迷わせたりしている。
このリアルの世界(インターネットの外)で行なうマーケティングの目的を売上や顧客獲得といった直線的な成果に向かわせるのではなく、ホームページに引き込む「ネット『に』集客」することを目的にすると、ホームページの効力は飛躍的に向上する。
ホームページを使ってセールスや顧客サポートを行なうことによって、ホームページ最大の利点である24時間365日休むことなく、世界中のいたるところに働きかける媒体として活かすことができるようになるのだ。
一旦、ホームページがセールスを行なってくれることを体験できれば、リアルなセールスで無理な売込みは必要ないということを疑うようなことはなくなるし、セールスは顧客が買える状況になるだけの情報を与えることだということを、身を以て知ることができる。
そして、リアルなセールスや顧客フォローを行なう過程の中でホームページにアクセスさせるということは、何かしらの検索キーワードで、顧客に検索させホームページないし、該当ページにアクセスさせていることだろう。この行為が「アクセス」という要素で検索エンジンの評価に影響を及ぼす。
次にオレンジ色の部分だが、メールマガジンやSNS活用などが含まれる。メールマガジンには他社のメールマガジンも含まれ、これを「メルマガ広告」と呼び、他社のメールマガジンでホームページを宣伝し、あなたのホームページに引き込む。SNSも同じだ。SNSで商品を売るのではなく、ホームページに引き込むことを目的とする。故に、メルマガ広告は、「ホームページ『に』集客」するというコンセプトになる。
しかし、メルマガ広告は文字通り広告であるためにコストがかかる。
この場合のコストは経済的な出費(広告費)かもしれないし、ホスト側(メルマガを配信してくれる企業)に提供する「何か」かもしれない。
SNSを使ったホームページヘの集客にはかなり絶大な効果を発揮するものもあるが、結局これらは検索エンジンにも影響を及ぼす。このことに関しても多くの混同を招く情報が多いため「ソーシャルシグナル」という専門用語とは切り離して理解するように願いたい。
あくまでも、「アクセスを獲得する」という点において検索エンジンの評価に影響を与えるという意味なのだ。
次に「Webマーケティング」の内側に属する【SEM】という領域がある。
これは、そのなの通り「検索エンジンを使ったマーケティング」を意味する。検索エンジンに最適化する取り組みは、この場合、「Googleの要求にあわせる(SEO)」ことと検索結果に表示されるリスティング広告。そこからリマーケティングを行なう各広告サービスを意味する。
元来、SEOとリスティング広告は切り離されて考えられてきた。
そのため、「SEMとは」で検索すると、SEOとリスティング広告に交わりのないインフォ・グラフィックスが表示される。SEMとSEOの言葉の持つ意味の違いを解説したページに掲載された図だが、実際にSEOとリスティング広告を実施してみればお互いの共通項や共通作業が存在することを体験でき、また双方に相容れない領域も持っていることを知ることができる。
この違いを知ることこそが、SEMで最高のパフォーマンスを発揮することに繋がるのだが、実はそのことを知られる非常に都合が悪い業種がいる。
それがリスティング広告代行業者、SEO業者だ。
なぜならこの領域を開拓することで、双方のデメリットを克服することができる。
例えば、不安定で時間がかかると言われるSEOで、数時間後に上位表示させることができるようになったり、1年も2年も放置した状態でアクセスを集めることができるようになったりするし、リスティング広告なら、クリック単価が非常に安いキーワードで広告を出稿し、売上に繋げることができるようになる。更に言えば、強豪ひしめく高単価のキーワードにおいても、費用対効果の高いプロモーションを実現できるようになるわけだ。
その領域が、上図のグリーンで現した部分となり、この領域の開拓に関しては、私の拙著「SEO/PPC」を参照していただきたい。(https://matsumuratakumi.com/sp/seoppc/)
追記
このSECに関しては今後も情報発信をしていきたいと考えています。質問などございましたら下記にコメントを頂くか、お問い合せからご連絡ください。
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