フューチャーマッピング®【後編】

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前回の「フューチャーマッピング®を実施」に続き、今回は、我流ではありますが、私なりのフューチャーマッピングの描き方と解釈についてご紹介したいと思います。

まずは、前回のおさらいとして、手順をご紹介。

フューチャーマッピング作成手順

この囲み内では、フューチャーマッピングを描く手順を21のステップに分け紹介し、それぞれのステップを次にご紹介しています。

フューチャーマッピング

  1. 課題をノートの左上に書く(左画像、左上オレンジ枠)
  2. タイトルボックスの枠を書く(上部緑色)
  3. 6マスのメインボックスを描く(中央オレンジ枠)
  4. タイムラインの設定:オレンジ枠右下に課題達成の締日を記入する
  5. (2)の『課題』を隠す
  6. (3)右上に【120%ハッピーにしたい1人】の名前を記入する
  7. ラストシーンを想像する
  8. (6)で設定した人物がラストシーンを迎えて口にする「ひと言」を書く
  9. (7)と(8)を具体的にする
  10. ギフトボックスを描く(右下:トップ画像では水色の水玉模様の箱)
  11. ギフトボックスの中味を描く:(10)右脇の緑とピンクのイラスト
  12. (6)の人物の現在を【セリフ】調で書き込む
  13. 6マス枠内に曲線を『利き手と逆の手で』描く(水色曲線)
  14. (13)の変化のポイントをマーキングする(水色曲線上の赤丸)
  15. (14)のポイント下部に、(6)の人物のセリフを書き込む(「」付き赤文字)
  16. (15)の下に、そのセリフを口にする【背景】を描く
  17. (5)で隠していた【課題】をオープンにする
  18. (15)(16)のキーワードを参考に、曲線上部に実際の行動シナリオを書く
  19. (3)の6マスを3パートに分け「まえ」「なか」「おわり」とし、それぞれの枠内にあるキーワードを抜き出し記入する
  20. (2)にメインタイトルを書き込む
  21. Baby stepを記入する(オレンジ6マス左下から伸びる赤矢印)

実際に、Baby stepを実行し、フューチャーマッピングのシナリオに沿って行動する。

フューチャーマッピングの描き方【準備】1〜5

フューチャーマッピングの描き方は、正式には【準備】【未来】【現在】【物語】【行動】【発信】の6行程に分類されています。

この6行程に沿って、先に挙げた21のステップに沿って解説していきます。

【お断り】
本記事は、神田昌典著ストーリー思考—「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚めるを拝読し、私なりのやり方で解説と感想を記述しております。正式な手順などは、上記著書をご覧ください。

前回の記事では、フューチャーマッピングの第1ステップで書き込む【課題】は「ボヤッとしていても良い」「目先の課題でも良い」と記載していますが、この課題を達成する締日を(4)で書き込みますし、その期間は物語の期間にも関係してくるので、『目先の課題』でフューチャーマッピングを書いた後は、最終的に浮彫りになる(20)のメインタイトルを課題としたフューチャーマッピングを書いてみるのも良いかと思います。

当初、私の頭の中はちょっとした混乱状態にありました。

そのため、いざ、フューチャーマッピングを書くと決めても、【課題】が何かすら判らない状態にありました。

そこで、この時の混乱状態はきっと「年始に立てた目標を遂行する中で出てきた混乱」と考え、【課題】として設定しました。

【課題】を隠す理由

上記の(5)で「なぜ、課題を書くすの?」と感じられた方もいらっしゃるかと思います。

かのアインシュタインの言葉を借りると「我々の直面する重要な課題は、その問題を作ったときと同じ考えのレベルでは解決できない」ということなのです。

一旦、「目先の課題」を書いておき、それを隠すことで、その課題から離れることを目的としています。

私はこの言葉の中でポイントは、「重要な課題」に関してという箇所にあると考えています。加えてこの言葉に引っかかっている箇所もあり、それは『同じ考えのレベル』という言い回しです。

違和感があれば原文を追うのが私の性分ですので、原文を探してみました。

原文はこちら。

We can not solve our problems with the same thinking we used when we created them

直訳すると次のようになります。

私たちはそれらを作成したときに我々が使用したのと同じ考え方で、私たちの問題を解決することはできません

翻訳された文章にある「レベル」という言葉、もしくはそれに付随する言葉は、原文では見当たりません。直訳内で見ることができるのは「同じ考え方」までで、「レベル」なんて出てきませんね!

課題を作ったときと同じ思考状態じゃ重大な問題への解決策なんて浮かばないということですので、【目先の課題】を忘れて【物語】の作成に入るためにも、ここで一旦隠すわけです。

フューチャーマッピングの描き方【未来編】6〜11

準備が終わると、【未来】のパートへ入っていきます。

(6)で120%ハッピーにしたい人を決めるのですが、この人物は、ご自身でも良いですし、(1)で書いた課題と関係する人物でも、関係しない人物でも構いません。神田昌典氏によると『関係ない人物』の方が、よりクリエイティブな発想になるとも言われていました。

私も、せっかく手順(5)で課題を隠すのだから、課題とは関係ない人物で、120%ハッピーになって喜んでいる姿を想像すると、自分自身が嬉しくなる人物。その人のハッピーのために自分が頑張れる人物を設定するようにしています。

ここで、設定した人物が次の【物語】の「主人公」にもなりますので、私はやっぱり『課題』とは関係ない人物を設定するのが好きです。

ですから、私の場合はいつも、娘の中から1人を選び出したり、妻を(6)の120%ハッピーにしたい人物として設定しています。

そこから、(7)ラストシーンを想像し(8)そこで(6)の人物が口にするひと言を書き出し(9)で、そのシーンを具体的にします。

今回の場合は、(6)は妻、(7)と(8)の作業を終え、最終的な(9)は次のようになりました。

【ラストシーン】
自宅のホームシアターで妻が以前から観たいと内心思っていた映画を見終えて

【ラストシーンでの『ひと言』】
「パパ、ありがとう!」

続いた言葉は、
「ホームシアターの迫力凄いね!家で観れたから余計な心配もせずに楽しめたよ!」

因に、今の自宅にホームシアターはありません。

(10)のギフトボックスは、奇想天外で抽象的なイメージの方が良いと言うことです。

このギフトボックスと言うのは、これから描く【物語】を通じて【主人公】が120%ハッピーになった時に、そのお礼として渡されるプレゼントのことです。

ですから、奇想天外で抽象的なイメージでも、【主人公】がプレゼントしそうなものにした方が、よりリアリティがあると考えています。

そこで、今回ギフトボックスに描いた、私が受け取るプレゼントは

『水色の水玉模様で包装された、両手で持てる大きさと重さの立方体の箱』をイメージし、

その中味は、『頭を押すとピンク色の旗を振る、鮮やかな緑色のカエル』を想像しました。

妻が映画を見て喜んでいるシーンとも、先に挙げた『課題』とも、まったく関係のない、ステキなイメージだとは思いませんか?

これが最終的に、どのような繋がりを見せてくれるか楽しみですよね!

フューチャーマッピングの描き方【現在】12

【未来】のステップでギフトボックスまで描いたら、次は【現在】のパートを仕上げます。

ここでは、主人公が120%ハッピーになる前の状態ですから、「悩み」や「不安」「不満」を抱えていることになります。

その「悩み」や「不安」「不満」を主人公のセリフ調で記入します。今回私は、最近の妻の様子を見て次のようなセリフを描きました。

「寝不足でシンドイよ〜」

「子供達も、もう少し自分たちで自分のことできるようにならないかな〜」

私には3人の娘がいるのですが、三女はまだ2歳。そのため、午前3時頃に1回目が覚め、そして5時半過ぎに起きるため、妻はここのところ寝不足なんです。

また、長女は3年生、次女は幼稚園の年長さん。

遊びたい盛りではあるのですが、もう少し、お片付けや身の回りのことなど、少しずつでも自分でできるようになってくれないかな〜と思っていると想像し主人公のセリフにしました。

フューチャーマッピング【現在】の行程はこれだけです。

いよいよ【物語】のパートに入っていきます。

フューチャーマッピングの描き方【物語】13〜16

(13)まずは、メインボックスの中に利き腕じゃない方の手でペンを持ち、山あり谷ありの曲線を描きます。(山と谷は合わせて7ヶ所くらいが良いかと思いますが…その時の気分に任せて良いとも思います。)

この時『利き腕じゃない方の手』で描く理由は、【既成概念】を反映し難くするために、例え曲線でも引き慣れていない方の手で書くのが良いようです。

(14)次に、その曲線上のターニングポイント(山の頂点や谷の底)に印を付け、(15)その時々で主人公が口にする『ひと言』を書き込みます。

左から順番に書く必要性はありません。書き易いところから書くのがポイントです。

私は次のようなイメージで「セリフ」を書くようにしています。

山の頂点:喜びのセリフ
谷の底:奮起させるような言葉

この2つと、点と点を結んでいる曲線の角度を感情の起伏と関連させ、言葉を書き込んでいます。

今回は、左下から「なんか良い感じ!」「ワぁ〜」「とりあえず、OK!」「なんか、おかしいかも」「ちょっと、頑張んなきゃ!」「すごい!」と言うセリフにしました。

(16)は、この【セリフ】を口にした主人公が立っているシーンを想像していくのですが、私の場合は、この時、タイムラインに日付を追加し、そのシーンを想像するのに参考になる情報を得ようとしました。

初めのポイントで主人公が「なんか良い感じ!」と発したポイントは5月末から6月上旬にあたるポイントでしたので、この時期には長女の運動会があります。

この運動会を終えて、長女の成長を喜び、そして長女の運動会ですから、どうしても次女は「退屈な時間」を過ごすことになってしまいますが、愚図りもせず、一生懸命、姉を応援することもでき、それぞれの成長を喜び、「なんか良い感じ(に、子供達も成長してくれてる)!」と感じているシーンとしました。

続いて「ワぁ〜」のポイントが8月後半に入った当ありでしたので、恒例になりつつある「夏の家族旅行」でのひとコマとしました。

次いで、「とりあえず、OK!」のポイントが次女の運動会の時期とマッチしていたので、“良くありがちな「幼稚園のトラブル」”などを経験するも、無事運動会を終えることができ、また良い思い出も作れたので、「とりあえず、OK!」とし、「なんかおかしいかも」のポイントは、これといったイメージが浮かびませんでしたので12月中旬を指していたこともあり「体調不良」とだけ記しました。

そして「ちょっと、頑張んなきゃ!」のポイントが3女が3歳の誕生日を迎える前に、またひとつ成長したことを実感して、妻自身も自分を奮起させ、何かを頑張ろうと決意したシーンとしました。

最後の「すごい!」では、ホームシアターセットの購入リストとそのための部屋などの計画を私が妻に明かしたシーンを想像し設定。

これで、【物語】のパートを終了しました。

もっともエキサイトする【行動】シナリオ創り17〜18(19)

いよいよ、課題解決のための【行動シナリオ】創りです。

年初に立てた目標は、公開しませんが(笑)さすがに「ホームシアターを実現する」なんて目標とは違います。

さて、この【課題】この段階でオープンにします。そして、想像に任せて描いた物語を参考に、現実の行動シナリオを立てていくのですが、これにはちょっとしたコツが必要です。

そのコツと言うのは【キーワード】と【連想】です。

例えば、主人公である妻が「なんか良い感じ!」と口にした、シーンは長女の運動会を終え、成長した子供達に感動したものでした。

キーワードは『長女』『運動会』『成長』『子供達』となります。

『長女』は、「第一子」ですので「新しい」という言葉も連想できます。『運動会』からは、競争や団結、応援、砂埃なんて言葉も連想できますね。『子供』からは、自分が作った商品や企画を連想することができます。

この行動シナリオ創りでは、こうやって連想された言葉から、【物語】中で主人公が発したセリフを、今度は自分自身が口にするシーンとして、現実に当てはめて翻訳していきます。

その結果、出てきた行動シナリオの第一段階は次のようなシーンになりました。

多くの仕事と依頼で慌ただしくしている中で、進むべき道が見え難くなっている状況(砂埃)でも、新たな(『長女』『第一子』というキーワードから連想された『新しい』)企画をスタートさせ、成果を収める。

そして、そこで行なった試行錯誤からスキルUP(成長)と成果を目の当たりにし「なんか良い感じ!」と口にする

「ワぁ〜」のシーンは、【物語】の中では、「夏の家族旅行」でしたので、ここから『旅行』→『旅』→『旅立ち』→『チャレンジ』と展開していき、『チャレンジ』に付き物の『不安』や『期待』などのフレーズも想起しました。

また、「旅行」には、それまでの蓄えも必要ですので『蓄え』→『経験』『実績』というフレーズを浮かばせました。

そこで出てきたシンーンがこちら

次の企画をスタート(旅の始まり)。不安もあったが、これまでの経験から多少の期待を込めて、強気(チャレンジ)で企画を練り上げる。

出来上がった企画の強気さ加減に自分自身驚いて「ワぁ〜」

「とりあえず、OK!」では、『次女』→2回目、次女の性格から『お調子者』→『調子に乗る』と想起し、『無事終了』から『及第点の成果』とフレーズを連想しました。

続いて実施した2回目のプロモーションテストでは、前回の成功を受け調子に乗った価格設定をするも、その後、価格を適正価格へと修正。プロモーションテストは及第点の成果を上げる。

そこで、ひと言「とりあえず、OK!」

このような具合で、残り3ヶ所の行動シナリオまで作り終え、フューチャーマッピング作りの初日を終えました。

フューチャーマッピングの終盤【行動】【発信】19〜21

時間の関係上、今回のフューチャーマッピング作成では【行動】の最終ステップ19が後日となってしまいました。

(19)は、冒頭の画像オレンジ枠6マス(「まえ」「なか」「おわり」)の上に準備していた『ピンクの〈 〉』へ、そのフューチャーマッピングのサブタイトルを書き込む作業になります。

このサブタイトルは、文章でもよく、各パートで使ったキーワードでも良いと言うことですので、文章にできるパートは文章にし、できないパートはキーワードをいくつか書き写す程度にしました。

そして(20)のメインテーマを作っていき、これから起こす行動のテーマを決めます。

【行動】のパートで、行動計画とそれを実践した際のシーンを書いていったわけですが、これをまとめて、フューチャーマッピング上に具現化されたプロジェクトの名前だったり、テーマだったりをこのメインタイトルに書き込みます。

このメインタイトルを考えていく中で、当初掲げた【課題】を達成することが、最終的には【メインテーマ】達成への足がかり的な課題でしかなかったと感じることができるのです。

しかし、オレンジの6マス内を見渡しても、なかなか肝心の【メインタイトル】【メインテーマ】がまとまらない場合があります。

そこで役に立つのがギフトボックスの情報です。

水玉模様の箱と旗を振るカエルが、私に与えた影響

ギフトボックスの中味ギフトボックスや中味のイメージは、私の想像ですので、あなたがこれからフューチャーマッピングを行なう際には、自由な発想でギフトボックスを描いてみてください。

私は、『妻が両手で支えることができる水玉模様の箱』とその中から出てきた、『頭を押すとピンク色の旗を振る、鮮やかな緑色のカエル』から次のようなフレーズを想起し、メインテーマを導きだすことができました。

両手で支えられる大きさ=今できる仕事の大きさ

立方体の箱=よくある箱=シンプル

水玉模様 → 小さな点の集合体=小さなひとつひとつの仕事の集合体

頭を押す=脳みそを刺激する

頭を押す=経営者の背中を押す

旗を振る=応援する

旗=目印=看板・ホームページ

カエル=変態(卵→オタマジャクシ→カエル)→変容の象徴→生まれ変わる・成長する

更に、【物語】のパートの最後で主人公である妻が「すごい!」と口にした、ホームシアターセットのリストには、「4Kの大型モニター」と記載していました。

4K=鮮明

テレビ=情報、ビジョン

大型=今持っているものよりも大きなモノ

これらのことを繋ぎ合わせ、私が現在行なっているお仕事の中核には『コンテンツ・マーケティング』という軸がありますので、今回のフューチャーマッピングでは、最終的に、今私が抱えている課題は、次に記載したテーマを達成させるためのものだと言うことを明確にすることができました。

コンテンツ・マーケティングの実践(今できる仕事)を続け、自らもスキルアップを継続させる。

その実践を通じシンプルで判り易い企画立案とコーチング、サポート(応援)を行う。

その結果、小規模ビジネスのコミュニティを形成し(これは既に着手しているが、なかなか進んでいない企画)よりインパクトのあるビジネスを展開する。

フューチャーマッピングの最後のポイント『Baby Step』とは21

そして、フューチャーマッピングは、単なる思考整理術ではありません。

ここで描いたシナリオを実践に移し、想像した【未来】を実現することに意味があり、フューチャーマッピングの公式サイトでも紹介されている通り、多くの想像された未来が現実化されています。

そう言う私も3月に書いた今年初めのフューチャーマッピングでは、書き終えた瞬間から課題に設定した以上の未来を手に入れ、その時設定した3日間という短い期限で、約12倍以上の成果を達成することができました。

それを可能にするのも全て「初めの1歩」にあたる「Baby Step」に秘密があります。

この「Baby Step」とは、「努力せずにできる、初めの行動」という意味があります。

今回のフューチャーマッピングで私が設定した「Baby Step」は『読みかけの本を読む』ということ。

さっそく、この記事と午前中に書いたコラムを書く前に、読みかけの本を数ページ読みました。

その書籍をめくった数ページ後に、コラムを書くことが次の1歩だと感じ、このコラム執筆を始めたわけです。

長文で、書きなぐったようなコラムで読み辛い点はあったかと思いますが、フューチャーマッピングの魅力を1%でも感じて頂けたのなら幸いです。

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