アドワーズの本・4冊レビュー

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アドワーズの本

アドワーズの本って皆さん、何冊くらいお読みになりましたか?

こんなタイトルと書き出しでコラムを始めると「遂に松村もSEOでは喰えなくなったか!」と勘ぐられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私、2009年からアドワーズで様々なテストをしています。

そうは言っても、結論から言うと、今執筆中SEO/PPC」という書籍の中で詳細は掲載していますが、アドワーズでのテストとSEOでのテストを実施し、結果、私の場合成果に繋がったのがSEOの方が早かったと言うことと、それまでの取り組みが、SEO重視だったので、結果、表向きは【松村=SEOの人】という印象を持つ方が多くなったと言う経緯があります。

前置きはさておき、今回ご紹介するアドワーズの本は4冊。

冒頭の写真を見てもらえば分かる通り、今回は、数年前に発刊された書籍と今、一番新しいアドワーズ関連の書籍2冊を比較し、『手元に置きたいGoogle AdWords関連書籍』を、私の私感でご紹介します。

手元に置きたいGoogle AdWords関連書籍

なぜ、今更過去の書籍と最新のアドワーズ書籍を取り上げているかというと…

かれこれ6年(過去に数年ブランクはありますが)になるアドワーズでのテストですが、最新事情に通じているかのチェックも含め、最新書籍を購入したと言う経緯と、過去から現在までのアドワーズの変遷や著者の変遷を追うことで、見えてくる今後のアドワーズや検索市場動向などを客観的に見つめ直し、私が持っている『今後のインターネット活用』『ネット集客』に関する方向性を確認しておきたいと感じたからです。

今回取り上げる書籍はこちら(順番は初版の古い順です。おすすめ順ではありません)

  1. 売上と集客が確実にアップする 儲かるキーワード広告の使い方:2009年
  2. 世界一読まれているグーグルアドワーズの本―10分で100万人にアクセスする方法:2010年
  3. 最速で成果を出すリスティング広告の教科書 ~Google AdWords&Yahoo!プロモーション広告両対応:2015年
  4. リスティング広告 成功のための実践テクニック Google AdWords対応 (Webマーケティングのプロテク):2015年

以上、4冊です。では、1冊ずつレビューしていきます。最後に私が選ぶ『手元に置きたいGoogle AdWords関連書籍』をご紹介し、その理由もお伝えしたいと思います。

コンサルにありがち?執筆時には【実践感】に欠けるアドワーズの本

お勧めできないAdWords書籍2009年初版の『売上と集客が確実にアップする 儲かるキーワード広告の使い方』をはじめにご紹介しますが、結論から言うと、この書籍はお勧めできません。

その理由が、著者の竹内謙礼氏は今でもご活躍のようですが、監修した(株)ワードシーカーという会社のホームページが見当たらないのです。ですから、本著の中で紹介されているアドワーズを利用する際に便利なエクセルシートなどは、記載されたURLからダウンロードすることができません。

また、書籍の中でもURLが「.ne.jp」や「.jp」のサイトが混在しています。因に著者のサイトもよく似た内容のサイトがなぜか2つあり、理解に苦しむところが多々あります。

また、本著の中でも「コピー(セールスコピー)」に関する経験が不足しているのか、言葉使いは力強いのですが、矛盾する点が多々あり、本人の主張が読み取れない部分も多く、ただ単に『リスティング広告は重要だが難しい』と感じさせ、コンサル契約や代行依頼が欲しいのか?と思わせる内容です。

更に、2009年と古い書籍なので、今の現状と比較するのは、酷かもしれませんが、掲載しているクリック単価が高過ぎで、陰に煽っている節が見て取れます。また、広告文のテストと言う概念は当時の彼の中には無かったようです。

加えて、広告のテストとキーワード収集を1度にやってしまうという大きな間違いをしているせいもあり、効果測定には800クリック以上(予算がないなら300クリック以上)と書かれており、これもクライアントへの広告費確保を目的とした記述で実用書とは言えないレベルの残念な本でした。





因にこの書籍を読んだ当時は、リスティング広告とSEOの関連性がよく判り、私に本書で紹介されているような高コストで長い期間を使ったテスト行なって無駄な出費をすることなく、アドワーズでの小規模テストとキーワードリサーチを行なうことでSEOでの成果獲得をスピードアップさせるという、今の基礎を築かさせてくれた、ある種、インパクトのあった書籍です。

そのため、今回、この4冊をシントピックリーディング行なうまで、押し入れの段ボールの中に眠っていました。そして、昨日、またその段ボールの中に戻りました。

おそらく、自社でSEOに力を入れるかアドワーズに力を入れるか迷っている方なら、余計に迷うか、もう1冊アドワーズ関連とSEO関連書籍を購入し検討しようという風に賢い選択をされることでしょう。

補足:300ページ弱の書籍ですが、前半3分の1くらいまでは、参考になる部分も多く、SEOとリスティング広告の兼ね合いが重要だと言うことを感じさせてくれます。しかし、やはりアドワーズの方が代理店契約を取り易いと感じているのか、SEO批判が目立つ。

アドワーズの洋書、翻訳版。圧倒的なデーター量とマーケティング能力に脱帽。常に目に届くところにある1冊

アドワーズ必読の一冊アドワーズ関連書籍は過去にもそしてこれからも出版されるでしょうが、国内のアドワーズ関連書籍で本著を超える内容は出版されないでしょう。

なぜなら、マーケティング、コピーライティング、セールスに関して、ある程度以上のスキルを持ち合わせなければ、なかなか本著を実践に移し切る、またはご自身のビジネスに置き換えてテストするには難しいからです。

そのため、日本では売れない構成。

だから、出版社、出版コンサルはこの手の構成を日本人著者にはさせないことでしょう。

そう言う私も本著を手に取った2010年には、本著に書かれていたアドワーズの奥深さを理解できなかったため、何度読み返したかは分かりません。

「それにしては、冒頭の写真は奇麗だね〜」と感じられる方も少なくないでしょう。

それもそのはず、私は良著だと感じて、手元に置く書籍はカバーを外して読むので、今回は撮影のためにキレイなカバーをかけておきました。

本著の中味でご紹介したいところは、多岐にわたりますが、洋書の翻訳本だけに、翻訳本を読み、ご自身のビジネスに置き換える習慣がない方にはちょっと難しいかもしれません。しかし、これをキッカケにそう言った感覚を身につけられることをお勧めします。

なぜなら、本著はアドワーズを通じて、マーケティングノウハウやセールスライティングの基礎から応用までを目の当たりにでき、ノウハウ書の三大要素【情報】【知識】【知恵】が詰まっており、いつでも手の届くところに置いて、アドワーズ以外でもセールスや集客に関して何かアイデアが欲しい時、目次から関係しそうなパートをざっと読み、次の一手を見つけることができるからです。

アドワーズとSEOの関連性や、紙媒体の広告とアドワーズの関係性、ホームページを使った集客とリピートに繋げる導線やアイデアが詰まったおすすめの1冊です。

国内アドワーズ関連書籍の中では良著!始めての1冊にはおすすめ

アドワーズの書籍、始めの1冊にはおすすめ次に紹介するのは、2015年4月に出版された『最速で成果を出すリスティング広告の教科書 ~Google AdWords&Yahoo!プロモーション広告両対応』です。

基本編から応用編、広告文のA/Bテストなどの手法なども掲載された良著。

本項のタイトルに『国内アドワーズ関連書籍の中では良著』としており「たった4冊で言い切るな!」なんてクレームを頂きそうですが、実はこの他にもアドワーズ関連の書籍は過去買い漁っており、今回のシントピック・リーディング候補としてすら取り上げなかった本がいくつもあります。

本書はタイトルの通り『最速で成果を出す』ための広告出稿から改善の道のりなどが細かく解説されており図解も適度に多く、非常に分かり易い構成になっていると思います。

なれるまでは、本棚の目立つところにおいておいても良いのではないでしょうか。

おすすめは、本書に書かれた改善フローをチャート化し見えるところに貼っておけば充分かとも思います。著者が執筆されている他の書籍やホームページの内容、記載されている実績に裏付けられる、説得力、内容はタイトル通り、本書で示された手順で行なえば、再現性も高いのではないかと感じました。

補足:アドワーズ関連書籍を出版して、顧客を獲得したい!と鼻息の荒い著書とは一線を画した、信頼感のある著者と書籍だと感じました。

アドワーズのスキルが上がる度に手元にあると助かる充実のアドワーズ・操作マニュアル

アドワーズ運営を助けてくれる1冊

先述しておりますが、ノウハウ本の善し悪しは【情報】【知識】【知恵】で決まると考えています。

アドワーズを例にとった場合【情報】とは、アドワーズの使い方だったり、管理画面の操作マニュアル。【知識】は、アドワーズをどのように運営すれば、どんな効果やテストができるのかといった内容。そして、【知恵】とは【情報】と【知識】を組合せ、どんな事ができ、これまでにどんなことをやってきたのかといった事例やケーススタディによって構成されます。

しかし、日本人は「分厚い本は買わない」

Amazonでの書籍購入が増えたと言っても、まだまだ出版社や出版コンサルの中には、ページ数に固執している方も多いようですので、大抵の国内本は250〜300ページ程度。この中に【情報】【知識】【知恵】を盛り込むとなると、かなり難しいところがあります。

その点、この本は【情報】に特化した『図解マニュアル』と言っていいかと思います。そのため、この1冊でアドワーズのスキルが伸ばせるかというと、心許ないと言うのが私の感想。しかし、アドワーズに関する【情報】は、他の書籍と比べ群を抜いて素晴らしいと思います。

書籍を使った顧客獲得や、商工会議所系の講演依頼を増やそうと目論む『出版マーケティング』を目的としたノウハウ本が多い中、著者の謙虚な姿勢と、アドワーズを使えるようになって頂きたいという著者の気持ちが伝わってくる1冊です。また、コピーやテストに関してはほとんど記述がなく、必要であることは重々承知のことでしょうが、あえて、門外漢の分野に対して一般論を記載するのではなく、そのテストを行なっていく上で役に立つアドワーズ管理画面の『見つけ難い機能』を紹介し、設定の方法などを分かり易く説明してくれています。

「あ!こういうこともできるんだ!」

「ほぉ!こんなことまで判るんだ!」

「なるほど!それをやりたいときは、そう言う設定をするのね!」

こんな心の声が飛び出してくる1冊です。

手元に置きたいGoogle AdWords関連書籍まとめ

いかがでしたか?かなりはじめの本に関してはバッシングさせて頂きましたが、著者自身を否定しているわけではありません。記載されている監修元の会社のホームページがなくなっているには6年も経てば色々あるでしょうし、著者自身のサイトが2つあるのも何か理由があってのことでしょう。

また、当時流行った『儲かる系コピー』も著者が学んだコンサルタントの影響を強く受けている、または出版社からの要請という背景があるかもしれません。私はこの著者の本を知らずに何冊か読んでいますが、『会計天国』という書籍は面白かった事を記憶しています。

さて、『手元に置きたいGoogle AdWords関連書籍』ですが、私は洋書(翻訳本ですが)好きと言うこともあり、『世界一読まれているグーグルアドワーズの本』と『リスティング広告 成功のための実践テクニック』をすぐ手の届くところにおいています。

『世界一読まれているグーグルアドワーズの本』は、レビューの中でも紹介していますが、セールスコピーやマーケティングの実体を知っているとかなり役に立ちますが、これらの経験がないとただの【分厚い本】になってしまいます。

そう言った点では、日本人著者が書いたアドワーズの本となると、『最速で成果を出すリスティング広告の教科書』がお勧めということになります。

必ず必要な時が何度も来るアドワーズの本

下記2冊のいずれかとセットで手の届くところに置いておきたい1冊。

アドワーズ運営と改善に役立つ1冊

基本編から広告テストを行い、成果を上げる手順を知りたいなら、迷わず『買い!』





アドワーズも広告文もマーケティングも!

『世界一読まれている』は伊達じゃない。圧倒的な良著

Amazonで『アドワーズ』で検索したり『リスティング広告』で検索するととてもたくさんの書籍があります。私が実際に購入し拝読したものはその中でも本の一部です。今後も様々な良著が出てくることを期待しますが、『売れる本』を出すのが出版社の役目かもしれませんが、出版社もアドワーズの本を読んでアドワーズで売ってみても良いのではないでしょうか。