SEO業界ニュースから見るネット集客の動き

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ネット集客には被リンクかそれともコンテンツか

ネット集客の効果的な方法やSEOの最新トレンドは、細かなデータ解析を行なわなくても、難解なGoogleのアルゴリズムに関する発表を読まなくても、肝心なところは、SEOサービスやネット集客コンサルティング・サービスを提供している企業が発信している情報から察知することができる。

私はこれらの情報を「Googleアラート」で随時手にしているのですが、この情報入手の方法が、なぜ、役に立つかと言うと、彼らは「サービスを売る」ために、非常に判りやすくコンセプトをまとめてくれているからだ

コンセプトをまとめればまとめるほど、具体的にすればするほど「荒」は浮彫りとなり主張が大胆になればなるほど、現実に即しているのか、それとも浮世離れした妄想なのかがハッキリ見えてくる。

しかし、これらを彼らの情報から察知するためには、どうしても「現場の肌感覚」が必要になる。

そのために、もし、あなたがWeb担当ではなく、Web担当者を監督する立場にあるなら、現場の声を聞き、自社のリソースに必要かどうかを判断するようにして頂きたい。

さて、今回紹介するのは、先日Facebookでも紹介した、浮世離れしたECコンサルの身勝手だがもっともらしいニュースと、SEOに関して、何度もこのサイトでも取り上げている大手SEO会社AとDの最新サービスから見えてくる、SEOの潮流を解説し、この流れが悪い方向に進んでいる理由、そして、そこから脱却するための方法をご紹介します。

ECサイトを襲う、大手通販ポータルの脅威

2月13日にGoogleアラートで受信した記事の中に「EC業界が二極化した2014年、勝ち組ショップが取り組んだ3つの施策はこれだ」というおもしろいタイトルを見つけたので、その記事を覗いてみた。

要約すると、Googleのアップデートのせいで検索順位が変動してしまい、売上を落としたサイトと伸ばしたサイトが顕著に2極化したという内容。そしてもうひとつは、大手ショッピングモール・サイト「Amazon」が自社販売を始めたため、売上が上げられなくなったECサイトが増えてきているということ。最後3つ目が、「時代の潮目が変化した」とあおるような内容になっていた。

ハッキリ言うと、インターネット業界に限らず「社団法人」を名乗る団体のほとんどは、現場を知らない。そして、これらの団体は「現場重視」の企業に対し、データや海外事情をぶら下げ、もっともらしい理論で、ぶら下がり企業の売上へとヒモつける役割を果たしている。

(中には立派な社団法人もあるようなので、全てとは言わないが・・・)

さて、改めて見てみよう。

Googleアルゴリズム変動に会員企業サイトが「なぜ」右往左往するのか

まず、「Googleのアップデートによって」(1)検索順位が下がった(2)売上が下がった、この2つに関しては、このようなことが起こること自体、このEコマース系社団法人が機能していないことを物語っている。

なぜなら、Googleは検索ユーザーのことを第一に考えている。その実現に向かってアルゴリズムアップデートを繰り返しているのだから、加盟しているECサイトに対して、適切に「顧客」を意識したサイト運営を指導していれば、「順位が下がる」ということも起きなければ「売上が激減する」ような事態には陥らない。

ただ、Googleは時折テストにも似たアルゴリズムの導入を行なうことがある。特にスパムSEOを行なう業者が多いキーワードやジャンルに関しては、ここのところそれが多い。またコレに追随するかのようにYahoo!もGoogleの検索エンジンが返した検索ランキングに独自のコンテンツを差し込み、「見た目の順位が下がる」ということが起きている。

しかし、(Yahoo!はともかく)Googleのアルゴリズム変更には、おもしろい特性がある。

例えば、それなりに検索ニーズがあり、対象コンテンツも多く、広告の競合性もそこそこあるようなキーワードで、比較的大きな順位変動が起こった場合、検索ニーズ、対象コンテンツ数、広告の競合性の3つとも低いようなキーワードからのアクセスが増えるという現象を起こすことがしばしばある。

このことは、古いSEOに縛られていては察知できない。「検索上位表示」という目的の本質を見誤ると「順位が上がった下がった」で売上が上下動する。必要なのは、アクセスされる検索キーワードを増やすこと。

企業サイトのSEOで確認すべき2つのキーワード「パーソナライズ」「ローカライズ」

また、パーソナライズ検索の機能をオフにするどころか、この存在を知らないインターネット・ユーザーがほとんどと言う現状から、「顧客」を意識したサイト運営をしていれば、アルゴリズム変動によって起こる、オーガニック検索(自然検索)の大幅な順位変動はほとんど気にならなくなる。

言い換えれば、顧客との長い関係性を構築することを疎かにし、この団体は「売り逃げタイプ」の新規漁り、「もやしの刈り取り型EC戦略」しか、指導してきていなかったことを物語っている。

パーソナライズ検索とは、検索ユーザーの検索履歴や閲覧履歴をもとに、検索結果をカスタマイズさせるGoogleのサービスで、考え方によっては一長一短あるが、「顧客と企業の関係性を深いものにする」というGoogleの方針が見え隠れする機能のひとつです。

誰でも自分が「客」の立場なら、はじめてのお店に飛び込むよりは、過去に入った経験のある気に入ったお店に入りたいと思うだろう。

特に悩みの改善や欲求を満たしてくれる、商品やサービスを探すなら、なおのことである。

要するに、Googleのアップデートに苛まれるECサイトは「顧客(顧みる客)」ではなく「お客様」としか見ていないわけなのです。

「お客様は神様です」の真意をくむことなく、「神様、仏様、お客様、どうかウチの商品を買ってください」と拝み奉るだけの対象としてしか見ておらず、「お客を人として見ていない」ために、検索ユーザーを人として見ているGoogleからも嫌われるということなのです。

『ローカライズ』に関しては、今更深く言及する必要も無いでしょう。

今や検索結果が検索された場所によって変わることは、通常検索だろうとプライバシー検索だろうとSEOを語る上では「常識」となっている。

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