モバイルリサーチと集客

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リサーチを活用したネット集客を取り入れて早くも3年が経ちました。

その間、様々なジャンルでリサーチのネット集客効果やモバイルリサーチを行なうことで見つけることができるコンバージョンポイント(顧客転換ポイント)など、実にたくさんの気づきがありました。

しかし、未だリサーチ価格というものは高額でなかなか私達中小企業が活用するにはいたりませんでしたし、リサーチデータの分析や、リサーチを行なうための設問設計などの難易度が高く、敬遠されるマーケティング手法として今日を迎えているように私は感じます。

そこで、今回は最近のモバイルリサーチ事例を活用しながら、その活用方法とデータ解析の軸やその方法をご紹介したいと思います。

事例として使う今回のテーマは「お昼ご飯に関するインターネット調査」です。(先のリンク先に元データがございますので、合わせてご覧ください。)

お昼ご飯に関するインターネット調査今回行なった「お昼ご飯に関するインターネット調査」では、普段食しているお昼ご飯の種類をお手製弁当、コンビニ、お弁当屋さん、飲食店などに振り分け、更にそのお昼ご飯への満足度や人気のメニューなどに関して調査を行いました。

おそらく総合データ(目的に応じた解析前のデータ)を見ただけでは、なぜリサーチを行なったのか、このリサーチがどのようにネット集客やマーケティングに活かすことができるのか、はたまた何がどのようなカタチに転じて収益に結びつけることができるのか、見当もつかないという方がほとんどだと思います。

では、今回のモバイルアンケートをどのように活用するのか、例を挙げて解説したいと思います。

モバイルアンケートを使ったネット集客

お弁当屋さんでホームページを持っている方は少なくないと思います。今やネットで注文を受けて配達するというお弁当サイトも少なくありませんし、宅配弁当のポータルサイトなんて言うサービスもあります。

しかし、毎回「本日の日替わり弁当は…」という記事や季節の後楽とお弁当、旬の食材と云々という記事だけではきっとお弁当屋さんのファン顧客であっても飽きてしまうことでしょう。

そこで他の飲食店やお弁当屋さんのホームページやFacebookではまずやっていないであろう、リサーチを使ったお昼ご飯のトレンド調査の記事を各設問に毎に記事にすると、いつもと違う情報に読者というのは気を引かれます。更にそこにちょっとした食と健康や食と美容、食とファッションと言ったウンチクを混ぜると更に知識欲まで刺激して、きっとあなたのお弁当屋さんのファンは益々、あなたの作るお弁当と食に対する想いに惚れ込んでいくことだと思います。

例えば、今回行った調査の1つ目の設問は「普段お昼にどんなものを食べているか」ということを調査しました。先に上げた通り「お手製弁当」なのか「コンビニ弁当」なのか、それとも「定食屋さん」でのランチなのかなどなどです。総合データは次の結果となりました。

あなたがお昼に食べているものについてお知らせください

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:565(41.3%)
  2. コンビニやスーパーのお弁当:341(24.9%)
  3. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:291(21.3%)
  4. 定食屋さんで食べる:170(12.4%)
  5. お弁当屋さんで買ったお弁当:166(12.1%)
  6. うどん屋さんやカレー、お寿司など〇〇屋さんで食べる:156(11.4%)
  7. レストランや喫茶店:156(11.4%)
  8. コンビニやスーパーのインスタント食品:134(9.8%)
  9. お弁当屋さんが配達してくれるお弁当:78(5.7%)
  10. お昼は食べない:54(3.9%)
  11. 路販されているお弁当:38(2.8%)
  12. その他:314(23.0%)

これだと、回答者年齢の幅もありますし職業も学生さんも居れば主婦の方も回答されていますし、お勤めされている方の回答も含まれていますので、何の役にも立ちませんが、これを「お勤めされている方に限定」し20代〜50代と下記のように分析していくとまた違ったデータへの印象が生まれます。

お仕事をされている20代から50代に聞いた「お昼ご飯」ランキング:総合データの中から「学生」「主婦」「無職」の方を取り除いて解析

20代女性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:53.7%
  2. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:27.8%
  3. コンビニやスーパーのお弁当:22.2%

20代男性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:54.2%
  2. コンビニやスーパーのお弁当:25.0%
  3. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:20.8%

20代では女性と男性とでは2位と3位が入れ替わる結果となった。

30代女性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:55.8%
  2. コンビニやスーパーのお弁当:25.0%
  3. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:22.1%

30代男性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:36.2%
  2. 定食屋さんで食べる:24.1%
  3. コンビニやスーパーのお弁当:22.4%

30代男性では「定食屋さんで食べる」という項目がランクイン

40代女性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:41.3%
  2. コンビニやスーパーのお弁当:28.9%
  3. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:18.2%
40代男性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:35.3%
  2. コンビニやスーパーのお弁当:27.7%
  3. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:17.9%

30代女性のランキングと同じことから、40代男性が女性をランチに誘うなら、同年代でも良いですが、30代女性を誘っても意外と食べ物の趣味が合うかも!という記事が書けるわけです。

50代女性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:38.8%
  2. コンビニやスーパーのお弁当:22.4%
  3. コンビニやスーパーでパンや総菜などの軽食:20.4%
50代男性

  1. 自分、もしくは家族が作ったお弁当:35.4%
  2. コンビニやスーパーのお弁当:33.1%
  3. 定食屋さんで食べる:23.6%

お手製弁当が各年代でも断トツですが

各年代別のお昼ご飯ランキングでも断トツ人気のお手製弁当ですが、栄養バランスの満足度では次のような結果が得られました。

女性におけるお手製弁当の栄養バランスに関する満足度
woman
男性におけるお手製弁当に対する栄養バランスの満足度
man

このリサーチデータからすると、ランチタイムにビジネスチャンスをおいている外食産業において、健康面やヘルシーさを謳ったアピールでは苦戦を強いられるといっても良いでしょう。しかし、ヘルシー食材や健康的なランチを謳っているお店も少なくないでしょうから、リサーチ結果を図のように「32%の女性がお手製弁当の栄養バランスに不満を持っている」と記載することで、68%の女性がお手製弁当の栄養バランスに満足しているという解釈を一転して少数派の32%を目立たせることができ、お手製弁当で経済面と健康面を気にするものの「食材が冷凍食品になりがちで、栄養価を下げている」ということや「作る手間」「冷めたお弁当とできたて熱々のお店のランチ」「電子レンジのデメリット」などを訴求することで、お店でランチをとるメリットを訴求することができるようになります。

逆にランチボックスを販売しているようなビジネスモデルなら、これだけ多くの方がお手製弁当をランチに選んでいると、訴求しデメリットとされる保温の問題などを解決する提案を消費者にアピールできますし、宅配のお弁当屋さんなら、この両方を兼ね揃えているということをアピールし「できたて熱々の家庭の味を手間いらずにお届け!」的なコピーで手持ち弁当ユーザーを顧客に取り込むことができるでしょう。

この他にも、データ元の記事でご紹介している通り路販展のお弁当屋さんのデメリットを記述形式で集めましたが、宅配のお弁当屋さんでも同じような調査をすれば、きっと新たな改善点やアピールポイントを見つけることができるようになります。

ただ、それだけ多岐にわたるリサーチの活用方法ですが、リサーチの実施価格自体が高ければ現実味がありませんよね。

リサーチ業界の相場では設問数5個程度のアンケートを1回実施するだけで40万円ほど必要となり、これをどういった分析に掛けるかで、また分析手数料が必要となりますので、概ね1回のリサーチに必要な費用は100万円程度と言われています。

そんな金額ではハッキリ言って「意味がない」ですし、現実味がありません。

そこでもっとモバイルリサーチを有意義に活用して頂けるように私はリサモビというモバイルアンケートサービスを3年前にスタートさせました。

私の場合、リサーチ企業のようにリサーチの実施や分析で収益を上げなくて良い分、価格を業界内ではあり得ないくらいの金額にすることができました。ですので金額だけ見ると「大丈夫かこのリサーチサービス?」と首を傾げられる程です。ただ、一度ご利用くださった方、リサモビリサーチの活用方法を取り入れられた方のほとんどが、この定額リサーチのメリットを存分に味わって頂いています。