選挙カーのドライバーを勤める際に気をつけたこと。ご迷惑を最小限に

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ネット集客アドバイザー

統一地方選挙で初めて選挙カーのドライバーを務めました。選挙カーを運転していて特に気をつけたことや気付いたことをまとめておきます。

ちなみに、選挙カーのドライバーは「選挙運動費用の公費負担制度」によって、報酬を貰えるお仕事です!

選挙期間中の選挙カーでは、運転手以外の乗員はシートベルトの装着を免除されたり、各都道府県別ではあるようですが、道路交通法施行細則の規定によっては、歩行者専用道路を通行できたり一方通行を逆走できたりもするようですが、これって、法律や条例が如何の斯うのというよりも、そのことをほとんどの人は知らないわけですし、候補者への心象を悪くするだけのような気もします。

そのため、私は一方通行は守りましたし、本文で紹介するようなことを気にかけながら選挙カーのドライバーを期間中の全日程で務めさせていただきました。

さすがに、推薦者が助手席に乗られた時「シートベルトお願いします」と言うと「選挙期間中の選挙カーでは運転手以外シートベルトはしなくても良いんだよ!」と、教えられた時には驚きました。

法律や条例で免除されても、選挙カーが追突されないとも限りませんし、玉突き事故に巻き込まれないとも限りません。

個人的には、安全のためにもシートベルトは乗員全員が締めるべきだと考えています。

選挙カーで一般道路を運転する際に注意したこと

選挙カーは選挙活動期間中の朝8時から夜の8時までの間に限り、公職選挙法でも禁じられている「連呼」や「演説」が緩和されます(公職選挙法/第13章選挙運動/連呼行為の禁止)。

公職選挙法/第13章選挙運動/連呼行為の禁止
第140条の2 何人も、選挙運動のため、連呼行為をすることができない。ただし、演説会場及び街頭演説(演説を含む。)の場所においてする場合並びに午前8時から午後8時までの間に限り、次条の規定により選挙運動のために使用される自動車又は船舶の上においてする場合は、この限りでない。

冒頭でもお伝えした通り、公選法や道交法で選挙期間中だけや選挙カーに限って免除されることがあったとしても、有権者はそんなことは知りません。

ネットにも「迷惑行為」として書き込みされていたり記事が出ていたりしますので「法が許しても有権者は許さない」わけです。そんな状況にも関わらず「法に触れないから」的選挙活動を行って当選する選挙自体、民主主義的な「選挙」から逸脱してしまっているのではないかと感じます。

渋滞を招かないための配慮

選挙カーを運転していて一番気になったのが「渋滞を起こすこと」です。

私が選挙カーのドライバーを担当した選挙区では、片側一車線の道路も多いのですが、2車線3車線ある道路でも選挙カーは基本的に徐行運転をしますので、渋滞の原因を作ります。

2車線以上ある道路では左車線を路側帯にまたがりながら走行(ハザードを炊いて徐行)しましたが、この場合、オートバイが選挙カーを追い抜きする場合に危険になります。

路側帯へのまたがりが浅い場合、左側から追い抜きをかけようとするオートバイもいます。そのため常にバックミラーやサイドミラーを見ながら、左を追い抜きさせず、できる限り縁石すれすれを走行し右に回るよう、ハザードを止め左ウィンカーを出して促したりもしました。

松村工

この場合、後続車両(一般自動車)との接触が起こらないよう、時にはウグイス嬢に追い抜きを促させたり、停車するなど緊張の連続でした。

右折車線を使う場合は、さらに注意が必要です。

候補者が駅前などで遊説している場合は、その周辺を街宣しながら、周回します。これは、駅に向かう人たちへ、候補者の街頭演説に耳を傾けていただけるよう、そして、近隣の支援者に候補者の街頭演説(駅前演説)に足を運んでいただけるよう行うのですが、場合によっては周回方法が時計回りとなり右折を余儀なくされることがあります。

徐行中はハザードを炊くのですが、右折斜線に向かう際には、ハザードを止め、右にウィンカーを出しながら、短い距離で(30m以上〜50mくらいを意識しましたが)1車線またいで右折車線へと移動します。この時、やはり後続車は徐行中の選挙カーを追い抜こうと他の走行車両を気にしながら車線変更をしようとしているのですが、選挙カーのハザードが止まり右のウィンカーが出たのを気づかないドライバーも少なくありません

そのため、ハザードを止め5〜10秒ほどかけ徐々にスピードを30km/hほどまで上げ、そこで右のウィンカーを出し後続車との関係を見ながら車線変更を行います。慣れたウグイス嬢が同乗している場合は、選挙カーの車線変更を周囲のドライバーにお伝えするアナウンスを街宣の合間に入れてくれるのですが、基本的に選挙カーが発するアナウンスは「騒音」としか受け取られていないため、ウグイス嬢もアナウンスと街宣時のトーンや音量を変えるなど工夫しなければ、周囲には伝わりません。

ちょっと一言

緊張しっぱなしの選挙カーの運転ですが、渋滞が起こらないように気をつけて運転していると、追い越したドライバーさんから、追い越し時に「頑張ってね!」と、声をかけられたり、ハザードでお礼をされたりすることがあるのですが、これはとても嬉しいことです。

選挙カーを運転していると、走れば走るだけ、候補者にとってマイナスなのではないか?と、思うのですが、こういった瞬間は、候補者にプラスの運転ができているかな?と、ホッとする瞬間でもありました。

片側1車線時で渋滞を起こさないためにとった行動

片側1車線時は、さらに緊張の連続でした。

特に後方からバスが迫ってくると、バス停の位置を確認しながら、路側帯のスペースが広いところや歩道へ乗り上げての追い越しをさせる場所を探し、選挙カーの後方にいる車の台数を確認したり、バスの後ろにいる車の数を確認しようとミラーから目が離せなくなります。

ウグイス嬢は、基本的に車が走行中は街宣を続けますし、多少の停車でもしゃべり続けます。

選挙カーは、ハザードを焚きながら徐行するのが基本ですが、路側帯に寄せたり歩道に乗り上げ追い越しをさせる場合は、一旦ハザードを止め、左ウィンカーを出し、停車する合図を出さなければ、反対車線にまたがって追い越しをかけようとします。

この時、対向車がいなければ安全に追い越しできるものの、対向車との距離によっては渋滞を発生させてしまいます。

渋滞を発生させれば、候補者の心象は悪くなると私は強く感じていました。なぜなら、私が一般車両を運転している時を考えれば、私もきっと不快な思いをすると思いますし、実際に、選挙カーのドライバーをするまでは、渋滞の先頭に選挙カーが走っていれば、その候補者には絶対投票しないと思っていたのですからなおさらです。

朝の出勤時間、夕方のラッシュアワーなどは、出来るだけ片側一車線の道を避けるルートを選びながら運転してはいましたが、街宣プランによっては、それもままならないため、停車できる場所やスペースはできる限り覚えるように心がけて運転をしていました。

選挙事務所へのご提案

選挙活動期間に入る前に、街宣ルートを何度か周り、追い抜きをさせやすい場所や渋滞を発生させやすい場所などのルートマップを作成できると、選挙カーによる候補者へのマイナスイメージ増長を避けられるのではないかとも思います。

ネット集客アドバイザー

歩道に乗り上げ追い抜きを行なっている際、一度だけ点字ブロックをまたいで停車することがありました。これもやはり迷惑行為になります。

追い抜きを誘導する際には、右手を窓から出し、追い抜きを促すのですが、素手では後続車に見えにくいので、白い手袋をハメる工夫なども行いました。
ベテランドライバーにとっては常識なのかもしれませんが、グリップ付きの白い手袋をつけると運転もしやすく、後続車への合図も伝わりやすくなるなど、勉強になることも多々ありました。

渋滞に選挙カーがハマった際の配慮

朝の出勤時間や帰宅時間のラッシュアワーでの街宣では、沿線道路を走行すると必ずと言って良いほど渋滞に巻き込まれます。

しかし、この渋滞、選挙活動期間中でも起こっているはずなのですが、選挙活動期間中は、何かと選挙カーが渋滞を招いていると錯覚されるようです。

選挙カーが渋滞にはまっていても、候補者は名前を覚えてもらいたいために、ウグイス嬢に街宣を続けてもらい、名前の連呼を希望します。しかし、後続車や直前の車両を運転しているドライバーにしてみれば、迷惑以外何者でもありません。

前方車両がバスの時なんかは、最後尾に座っている乗客から睨まれることもしばしばです。

こんな場合は、ウグイス嬢にお願いして「渋滞の中、前方の車両や後方の車両を運転されているドライバーの方々には…」と、トーンと音量を下げ一言差し込み、アナウンスを行っていただきました。

あまりにも渋滞が続き、車線変更もルート変更もできず、追い抜きをさせることもできない場合は、アナウンスを止めてもらうなど、渋滞にはまったときほど、候補者へのイメージ悪化を避けるための施策に知恵を巡らせました。

マッつん

選挙カーが渋滞にはまらないようにするためにも、街宣ルートマップと街宣プランは綿密に立てたほうが表を失わずに済むのではないかと思います。

自転車で走行する候補者に追従する場合の配慮

私が担当した候補者は、自転車に乗って街宣するタイプの候補者でした。

なぜ、選挙カーではなく、自転車に乗って街宣するのかといえば、支援者に出会った場合に即、ご挨拶ができることと、細かな路地に入って行きやすく、徒歩よりも街宣エリアを稼げるためです。

候補者が自転車に乗り、選挙カーも同行する場合には、選挙カーが先導するケースと、選挙カーが自転車に乗った候補者を追従する方法との2通りがあります。

選挙カーと候補者の自転車

今回は、選挙カーが自転車に乗った候補者を追従するパターンだったのですが、どちらのケースにしても、選挙カーと自転車に乗った候補者が同行するのは危険がいっぱいです。

候補者は、自転車にまたがり時には地声で、時には選挙カーと無線で繋がったヘッドセットマイクで遊説しながら走るのですが、スピードは徐行も最徐行(自動車のメーターもほとんど動かないほどの速度)になります。

ルートは幹線道路も走れば、住宅街の細い道路も走行します。

渋滞の原因を頻繁に作りますし、候補者は支援者はいないかと、周辺を見渡しながら手を振りながら自転車を漕いでいます。沿道に手を振る支援者がいれば、不意に自転車を反転させ、握手を求めに行ったりもします。このとき、選挙カーが候補者と衝突していたのでは、シャレにもなりませんので、ハンドルを預かる私は、後続車はもちろん、対向車、そして沿道の人たちの反応を見ながら、候補者の行動を確認しつつ、いつでもブレーキを踏み込めるよう運転します。

候補者の前方には同じく自転車に乗った「先導者」が舵取りをします。

選挙カーのドライバーと「先導者」は、無線で連絡を取りながら、安全を確保するのですが、この「先導者」も運転に慣れた先導者でなければ、まったく役に立たないどころか、危険でしかありません。

先導者と無線で連絡を取る選挙カーのドライバー(本人ですw)

ネット集客アドバイザー

運転しながら無線のイヤホンを耳に突っ込むのも、ある意味危険運転ですよね!無線の精度が低いとほとんど聞き取れませんし(汗)

街頭演説の際の歩道等への乗り上げに関して

候補者と先導者の自転車に追従しながら当日の街宣ルートを走りながら、スケジュールに沿って人通りの多い交差点で停車し街頭演説をすることがあります。

この時、選挙カーは比較的広めの歩道に乗り上げます。

交差点ですので、歩行者や自転車も多く、選挙カーが歩道に乗り上げてくるとは思わない人たちも少なくありません。通行の妨げにならないように、横断歩道を塞がないように車を歩道に乗り上げ停車させるのですが、この時、肝心になるのは、先導者による人払いです。

今回担当した候補者の先導者も初めての経験だったようで、街頭演説のスペースを確保するのに精一杯で、信号待ちをする歩行者や自転車への人払いの重要性に気付いていませんでした。

2、3度街頭演説を行った後からは、演説場所に近づく前に候補者と先導者が乗る自転車との距離を取り、無線で人払いの指示を出し、乗り上げる歩道の数メートル手前で一旦停止。ハザードを消し左ウィンカーを出した後に、窓から歩行者に声をかけながら先導者に選挙カーを誘導させるように改善を加えました。

街頭演説の際、候補者は「みかん箱(お立ち台:実際はビールケース)」に乗り、演説を始めます。

街頭演説には許可証が必要

この「みかん箱」は、選挙カーに積んであり、街頭演説をする際には、選管から許可を得ている証しの垂れ幕を掲げる必要もあり、こちらも選挙カーに積み込んでいます。

「みかん箱」と「街頭演説許可証」を選挙カー持ち出し、準備するのは、ウグイス嬢の仕事です。

手際よく、車から降り、通行の妨げにならないように街頭演説を行いながら、チラシを配り、演説に耳を傾けさせるのが、ウグイス嬢と先導者の街頭演説の際の仕事ではあるのですが、慣れていないウグイス嬢だと、選挙カーを完全に停止させる前に車から降りようとします。

これが、非常に危険です!

先導者も慣れていないと、乗り上げた歩道から街頭演説を終えて車道に戻るスペースを考慮し停車位置を決めることができませんので、選挙カーのドライバーは、完全に停車する前に微調整のため車を前後させます。

このタイミングでスライドドアを開けられると、ウグイス嬢はドアに挟まれたり、車から転げ落ち怪我をしてしまうわけです。

また、選挙カーが微妙に動いている途中にドアを開けるとそのはずみで、歩行者にドアがぶつかる危険も出ます。選挙カーを誘導する人員は、選挙カーが完全に停車するまで、周囲の人に車に近づかないよう注意を呼びかけるのも仕事です。

ドライバーの私は、ウグイス嬢が降りるタイミングを誤って怪我をしないように、声をかけるまで絶対にドアを開けないように再三注意を促しました(それでも、慣れていないと慌てるので危険なんですけどね)。

選挙カーで住宅街を街宣する際に気を付けたこと

マッつん

選挙カーで住宅街を街宣すること…正直、選挙カーのドライバーを経験する前と経験した今でも、やはり迷惑行為でしかないと思います。

特に今回改善したことを無視すると票を失うことはあっても得票数が上がることはないと思います。

選挙カーで住宅街を街宣する際にもっとも大切なことは「時間帯」だと思います。

早朝や夕飯時、休日の午前中などは迷惑以外の何者でもないと実際にドライバーをやってて隠れたくなるほど、そう思いました。

ネット集客アドバイザー

名前の連呼を辞め音量を気にしながら街宣車を走らせるのなら、まだましかもしれませんが…

早朝と夕飯時や休日の午前中は、選挙カーから発せられるウグイス嬢の声や候補者の声は、ひときわ迷惑に聞こえているのではないかと感じます。

熱心な支援者だけが特例で、選挙カーから聞こえてくる名前の連呼に反応して玄関を出て出迎えてくれたり、中には選挙カーを探して声をかけに来てくださったりもします。

しかし、正直な話、そこまで熱心な支援者なら、選挙カーが自宅の前まで来なくても…声の届く地域まで来なくても票を入れてくれるのではないでしょうか…

住宅地を選挙カーで街宣するのなら、選挙への関心を深めたり、「この候補者の講演会を聞いてみたい」と、感じさせるアナウンスが必要なのではないかと思います。

更に言えば、そのような選挙活動でなければ、結局、選挙を行う意味もないような議員が議会に溢れる結果になるとすら思います。

住宅地の道路は狭く対向車とのすれ違いもままならない場合も多く、通学や通園の児童生徒と選挙カーがすれ違うことも多々ある危険なエリアです。

危険エリアでもあり、迷惑行為にもなりやすい住宅地への選挙カー乗り入れでは、実際に運転してみて初めて気付かされることなどがたくさんありました

片側一車線の余裕のある住宅街内の道路ほど注意が必要

団地周辺には、片側一車線の比較的走行しやすい場所が多々あります。

住宅地周辺ですので交通量は比較的少ないのですが、配達車両や買い物に行かれる一般車両が多く、片側一車線が設けられている住宅地の道路としては比較的広く余裕のある道ほど、これらの地元車両は注意を払っていなません。

新参者の選挙カーは注意が必要になります。

買い物に行かれる主婦さんドライバーや、お子様の送り迎えなどの車や自転車を運転されるママさんたちは、おおかた「同じ時間帯」「同じルート」で走行しますし、配達車両も「馴染みの道」ですので、普段の交通模様が身体に染み込んでいます。

大音量を発しながら走行する選挙カーですので、これらの車両に存在を気付かせることはできますが、選挙カーがどこで曲がるのか、どこで停車するのか、彼らには馴染みがなく「うるさい車」の迷惑車両ですので、交通安全上の配慮は選挙カーに対して働かないようです。

逆に選挙カーは、配達車両も一般車両も幹線道路と同じように走行すると思い込んでいますので、慣れ親しんだ地元を運転するドライバーの気ままな運転を予測できません。

普段、交通量が少ない時間帯なら、これらの地元車両は、住宅街の小さな交差点に進入する際に一旦停止をせずに突っ込んでくることもありますし、ご近所さんと車をすれ違わせながら停車し数分窓越しに会話していたりすることもあります。

休日なら、子供達が自転車で走り回っていますし、平日でも学校から帰って遊びに行く子供達が、普段は車が来ない慣れた、片側一車線の広い道を自転車で走りこんできます。

片側一車線の道路を選挙カーで走行する場合に、たとえ徐行していてもハザードを焚きながら走ると、数十メートル離れた前方や後方を走行している地元車両には「停車中」と思わせてしまう恐れがあるため、ハザードを点けずに走ります。

道路交通法では、信号のない小さな交差点の場合、道幅が広い方が優先道路になりますが、選挙カーの場合は、常に先方が優先道路に該当すると思って交差点に進入するのが肝心だと感じました。

片側一車線の余裕のある住宅街内の道路で地元車両を追い越しさせる際の注意点

住宅街の片側一車線道路は「比較的広い道路」と感じさせる道路ですが、地元車両を追い越しさせる際には、一般道路よりも注意を払うことがとても大切だと感じました。

その理由は、住宅地内の片側一車線道路の場合は、路側帯も狭く、歩道がない場合も多いため、後続車が選挙カーを追い越す場合は、自ずと反対車線にはみ出て追い越しを行わなければならなくなります。

この際、追い越しをさせる場所によっては、追い越し後に、交差点に差し掛かる危険があります。

また、数台の後続車を追い越しさせている場合、前方から対向車が現れたり、先の交差点から対向車や自転車が現れたりもします。

加えて、今回の経験では数こそ少なかったですが、交差点から10メートル以上離れた先で追い越しを促していたのですが、その交差点から更に後方からくる車が、一気に選挙カーを追い越そうとスピードを上げ、10数メートル後方の交差点から進入してくる自動車と接触しそうになることがありました。

それまでやこの時は、ハザードを炊いて停車し、ドライバーである私が窓から右手を出し、白い手袋をはめた手を右下に垂らして前後に揺さぶりながら、追い越しを誘導していたのですが、この一件から、住宅街で追い越しを促す際には、ウグイス嬢にお願いして、対向車や周辺車両への注意を行いながら選挙カーを追い越すようアナウンスしていただくようにしました。

すれ違い必須の細道は夜間より日中のほうが注意が必要

松村工

狭い道路でのすれ違いを「離合」と言うのですが、これは、西日本でも更に西半分の地区でしか通用しない方言みたいなもののようです。

住宅街の道路では、路側帯も狭く地元車両は、地元ルールといつもの感覚でハンドルを握っています。夜間は、パッシングを行うことで住宅街にある小さな交差点への侵入を知らせることもできますし、ハイビームにして比較的遠い距離からでも車両(選挙カー)の存在を知らせることもできるので、道幅ギリギリの離合は比較的抑えられます。

しかし、このライトによる合図のできない日中は離合が多発しました。

地元車両は、自宅周辺を夜間走行するドライバーも日中走行するドライバーも普段はそれほど運転に自信がない方でも自宅周辺ですので、スムーズに運転なさいます。しかし、離合が得意かといえば「離合は非日常」ですので、ためらわれることがほとんどです。

この「非日常」は、驚きにもなりますし、運転中の驚きは「危険」を感じさせるものですので、危険を感じさせた選挙カーに対して嫌悪感を抱きます。これもまた、候補者への心象を悪くさせる行為です。

ネット集客アドバイザー

住宅街を選挙カーで走行する場合は、夜間よりも日中のほうが危険が多く、通常通りの安全運転をおこなていても迷惑に思われることが増えるので、注意してもし足りないということはなさそうです。

街宣プランは、地区住民の年齢層を視野に入れなければ、クレームには繋がっても得票には繋がらない

選挙活動期間中に候補者のツイッターにダイレクトメッセージで「子供が起きるので、二度と周辺に来ないでください」と送られてきました。

このことに対して、候補者が対応を相談に来られたのですが、小さなお子さんを育てていらっしゃるママさんにとっては、お昼寝中の子供を起こされることほど迷惑に感じることはありません。

そのため、お住いの地区をお伺いし、お昼寝中には、せめてそのメッセージをくださった方がお住いの地区だけは避けようとご提案しました。ただ、いうまでもなくメッセージをくださった方からの返信はいただけませんでした。

私にも、娘が3人いて、子供が小さな時に選挙カーが自宅近くを大音量で走行された経験があります。やはり、もれなく子供は目を覚まし、ぐずり出しますので、妻は家事ができなくなります。

幼稚園に上がる以前の3歳未満の赤ちゃんは「昼寝」というよりも、寝ている時間の方が圧倒的に多く、寝て起きる間隔も日中は短いため、実際には選挙カーの騒音で起きたのか、それともオムツを濡らして目が覚めたのか、お腹をすかせて目を覚ましたのかは判断がつきません。

そうは言っても、子育てストレスを抱えたママさんだと、選挙カーの騒音にされてしまいます。街宣プランを立てる際には、何度か時間帯を変え、地区住民の年齢層や生活模様などの中宅地調査が必要だと思います。

3歳未満の赤ちゃんへの対応は困難だったとしても、幼稚園から帰ってお昼寝をしているお子様への配慮はできます。

幼稚園からの帰宅時間は、14時から15時ごろです。

14時から15時に帰宅した幼稚園児のお昼寝は、1時間から2時間弱ほどお昼寝をします(ウチの娘がそうでした。ただ、全てとはいえないかもしれませんが…)。

こうやって考えると「お昼寝中の子供を起こしてはいけない時間」は、15時前後から17時前後になります。家事のサイクルからも、洗濯物を取り込んでいる時間帯か夕飯の支度に取り掛り、もしくは夕飯の支度の最中にさし当ります。また、この時間帯は小学生や中学生の帰宅時間にもなります。

結局、有権者に当たる在宅中の主婦層は、家事に忙しく、選挙カーの声に耳を傾ける暇はなく、面白がって手を振り返す小学生や中学生でごった返す時間帯に選挙カーで住宅街に乗り込む理由はどこにもありません。

選挙事務所へのご提案

幸か不幸か、良いか悪いかは別にして、核家族化が進んだ今の時代は、地区によっては子育て世代地区と子育てが済んだ世代が密集して住んでいる地区が別れている場合も少なくありません。

勤め上げた世代が、ご自宅でまったりされている時間帯と、この子育て世代が選挙カーを迷惑に感じる時間帯が重なりますので、エリアごとの世帯調査を行い、この時間帯は子育てが済んだ世代が密集して住んでいる地区に街宣車を走らせるようプランニングすると票も失うこともなく、比較的政治や選挙に関心を寄せているシニア世代の票を集められるのではないでしょうか。

ウグイス嬢への指示

ベテランの選挙ウグイス嬢を手配できる選挙事務所さんには不要なことかもしれませんが、プロと呼べる選挙専門ウグイス嬢を手配できない場合は、あらかじめ、この段落に記載した内容を指導されることをお勧めします。

病院や学校付近での制止

どうやら、選挙活動でのウグイス嬢経験を持つウグイス嬢でも、公選法の内容に精通したウグイス嬢は少ないようです。

特に『公職選挙法/第13章選挙運動/連呼行為の禁止 第140条の2-2』にある“前項ただし書の規定により選挙運動のための連呼行為をする者は、学校(学校教育法第1条に規定する学校をいう。以下同じ。)及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない。”を実践できるウグイス嬢も少ないようです。

また、ウグイス嬢は選挙区外に住んでいたり、その地域のことを知らない場合がほとんどのようですので、街宣マップに病院や学校、老人ホームや幼稚園の場所などをマーキングし、事前に位置関係を把握させておく必要があります。

ウグイス嬢は、選挙期間中、選挙カーの窓から顔を出し手を振りながら、候補者の名前を連呼したり、キャッリフレーズや「耳障りの良い空疎な言葉」(嫌味で書いています)を連呼するのに必死です(同乗したウグイス嬢だけかもしれませんが)。

そのため、周辺施設に気配りできないことも多いので、ドライバーが「学校です」「病院です」「老人ホームです」と、ウグイスを制止する合図を行わなければなりません。この「学校です」「病院です」「老人ホームです」で、ウグイスを止めてくれるウグイス嬢なら、まだ救われる方です。

『公職選挙法/第13章選挙運動/連呼行為の禁止 第140条の2-2』にある“前項ただし書の規定により選挙運動のための連呼行為をする者は、学校(学校教育法第1条に規定する学校をいう。以下同じ。)及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない。”を知らないウグイス嬢だと「学校です」「病院です」「老人ホームです」と声をかけても、何のことだか理解できないので、御構い無しでウグイスを続けます。

このような場合は、明確に「ウグイスを止めてください!(内心「辞めてくれ!」と叫んでいました)」と指示する必要があります。

ただ、ベテランのウグイスさんだと「病院周辺のため、音量をさげてご案内させていただきます」「療養中の皆様の早期回復を願いつつ」と枕詞を差し込んでトーンと音量を落としウグイスを続けるウグイスさんもいらっしゃいます。

松村工

この辺りも、事前にウグイスさんとの打ち合わせが、候補者のイメージアップにもつながりそうですね。ウグイス嬢が知らない以上に一般有権者は『公職選挙法/第13章選挙運動/連呼行為の禁止 第140条の2-2』のことなんかは全く知らないでしょうしね!

街頭演説、駅周辺の遊説時、休憩などに関して

候補者が街頭演説を行う場合や駅周辺を徒歩遊説する際に、チラシを配ったり街頭演説許可証の垂れ幕を掲げるのもウグイス嬢の仕事だったりします。

選挙カーを徐行させながら、どれだけ大きな音量で政策を演説したり、公約を語ったりしても、せっかく耳を傾けて聞きたいと思った有権者がいたとしても、あまり聞き取れるものではありません。

そのため、街頭演説をする場合や駅前演説をする場合、駅周辺を徒歩遊説する場合には、その事前にウグイスが演説場所をアナウンスするのが決め手となります。

また、駅周辺を歩行遊説している場合、選挙カーは候補者が駅周辺で歩行遊説をしていることを駅に向かう人々に向けてアナウンスすることで、認知を広めることができます。

ただ単に候補者の名前を連呼したりキャチフレーズを連呼するより「〇〇駅改札前で〇〇時より、(候補者の名前)が街頭演説を行います。どうぞ耳を傾けていただき、票を投じる価値があるかをご判断ください!」などと、呼びかける方が、効果は高いようです。

このほか、選挙期間中に選挙カーの人員も候補者もコンビニエンスストアの駐車場に選挙カー停め休憩を行うことがあります。

買い物をするのはもちろんですが、お手洗いもお借りしますし、10分、20分、駐車場をお借りすることになります。

お店にしてみれば、迷惑でしかないですし、どうやら来店する人にとっても、同じコンビニに候補者が入ってくるのは、あまり良い気持ちではないようです。

ネット集客アドバイザー

ここまで候補者が嫌われる選挙活動ってどうなの?と、正直思います。

そのため、休憩をとるコンビニに近づく際には、その数10メートル前からウグイスを止めるように指示をしました。ウグイスの途中でコンビニの駐車場に侵入しようものなら、店内から店員が出てきて睨みを効かせるコンビニもあったくらいです。

休憩中のコンビニの駐車場で、支援者と出会うと、どうしても、そこで「ワイワイする」ようになります。これもコンビニエンスストアにしてみれば迷惑行為です。候補者も支援者も、当選を目指すのなら、一般のお客様よりも長い時間駐車場を使わせていただき、休憩しお手洗いをお借りする(目的でコンビニを休憩所にしている)のですから、もう少し配慮した方がよいのではないかと、担当した候補者以外全ての候補者にお伝えしておきたいと思います。

マッつん

コンビニには、圧倒的に有権者が集まっていますからね!

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