フリーランスの働き方改革。給料を減らさず、無駄に休みを増やさない働き方

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マッつん

フリーランスにとって、政府の推進する働き方改革なんて関係ない!と、思っていると大間違いですよ!

政府が始めた「働き方改革」は、一見、フリーランスの人たちには関係ないように感じられますが、実は、今後、大きな影響が出てきます。

その理由は、単純なので、ひとつは「働き方改革」の推進に該当する企業に勤めている人たちが、この働き方改革によって、働く時間を減らされ、給料も減らされるので、副業を始める人が増え、フリーランスが担っていた領域の競争が増えると言うことです。

ネット集客アドバイザー

そこには、「一日の長」がある!と、安心しているようでは、危険ですよ。

「働き方改革」が積極的に導入される職場や企業というのは、それなりに大きな企業が対象となります。労働者層が中心になるとも考えられますが、働き方改革によって、休日が増える人の中には、高度なスキルや専門スキルを持った人材も少なくないでしょう。

また、働き方改革によって、働く時間が減り、報酬が減ったと言っても、「それなりに大きな企業」に勤めていた人たちなら、それなりの蓄えや資金を持って副業の世界に参入してくると考えられます。

働き方改革が進むことによって、今後、副業を始める人が増え、企業ブランドを引っさげ、企業の中で培った実績とスキルを携えて、あなたと同じ業界に参入してくる可能性が高まることはあっても、ゼロになることはありません。

さらに、フリーランサーにも政府が推進する「働き方改革」の概要だけでも抑えて、独自の働き方改革を実行する必要があると考えています。

なぜ、フリーランスにも働き方改革が必要なのか

フリーランスにも、なぜ、働き方改革の導入が必要なのかと言えば、先にも書いたように、働き方改革が進むにつれて、企業ブランドを引っさげて、スキルの高い人材が、あなたと同じ業界に参入しないとは限らないからです。

きっと「企業ブランドを引っさげて、スキルの高い人材が、あなたと同じ業界に参入してくる」のなら、働き方改革ではなく、集客の仕方やスキル自体を高めたり、その業界内でのブランディングを行うのが先決じゃないのか?と、考える人もいるかもしれません。

もちろん、そう考えて、取り組んでいる人も多いでしょうが、私は甘いと考えています。

松村工

「競合他社の方がスキルが高いから、仕事を取られる。だから、スキルを磨く…」このような考え方自体が「無駄な競争志向」ではないのかと、ここ数年私は強く感じています。

無駄な競争志向が、さらなる競争を生み、「働き方改革」が必要になった…

このように私は考えているわけです。

ですから、働き方改革が広がる中で、さらなる競争に勝つための行動を起こしたとしても、結局、政府が進める働き方改革は、次第に社会全体で推進されるようになるでしょうから、そのような大きな波によってかき消されてしまうのがオチでしょうから、別の方策を選ぶのが賢明だと考えます。

もし、あなたが今現在、フリーランスとして生きているのでしたら、本当の意味で「自由に」働くことが出来ていますか?

自由なようで自由でないフリーランスと、柔軟な生き方が出来るフリーランスの違い

フリーランスという言葉には「組織に属さず、自由に働く人」という意味があり、そもそもの語源は「Free Lance(自由な槍)」であり、それは「傭兵」を意味します。

「フリーランス」の働き方には、定職を持たずに過去「フリーター」と呼ばれた働き方もありますし、私のような、複数の企業から依頼を受け、プロジェクト単位で仕事を複数請け負う個人事業主もフリーランスと呼ばれます。

最近は、正社員として雇用される側、働き方改革の推進で副業が認められた、定職を持ちつつ副業を行なっている人もフリーランスと呼ばれるようです。

しかし、フリーランスの基本は「自由に」契約を結んだり、仕事を請け負ったりできる人のことを指しそう呼ばれ「自由な選択」が出来てこそ「フリーランス」として生きていると実感できるのではないかと思います。

お金に縛られ、仕事を選べない個人ワーカーは、フリーランスとは呼べないでしょうし、契約先や発注先の顔色を伺いながら仕事をしたりプロジェクトをこなさなければならない働き方もフリーランスとは呼べないでしょう。

私は、「やりたい仕事を請け負い(プロジェクト選択の自由)、満足できるだけの報酬をいただき(経済的自由)、好きなやり方、得意なやり方でプロジェクトを成功させ(手法選択の自由)、働きたいときに、(働きたいだけ)働く(就労時間決定の自由)」ことができる生活をフリーランスとしての生き方だと考え、これまでの10年を過ごしてきました。

フリーランスが持つ「選択」と「決定」の自由

  1. やりたい仕事を請け負えるプロジェクト選択の自由
  2. 満足できるだけの報酬を頂ける報酬額決定の自由
  3. プロジェクトを成功させる方法を自らの意思で決めることができる(手法選択の自由
  4. 働きたいときに、働きたいだけ働く(就労時間決定の自由

ただ、ここで忘れてはいけないのが、フリーランスとして生きる以上、仕事を依頼してくる企業では「働き方改革」が進められており、依頼を出す企業の働き方が変わってきているのですから、フリーランスに依頼する仕事の内容も、その依頼方法にも変化が起こるということです。

ネット集客アドバイザー

を言えば、その変化なしでは、フリーランスとしての職域を狭めることはあっても広げることはないというわけです。

企業に勤める人たちが「働き方改革」によって、フリーランスとしての顔を持ち、あなたのライバルとして参入してくるため、ここに競争が起こります。

競争が起これば「仕事の質」の違いを依頼者が判断できなければ、その違いは「請け負い単価」でしか判断できず、仕事の質を適切に評価できる人や企業は基本的に少ないため、必然的にフリーランスが手にできる報酬は、下がっていくでしょう。

そのため、報酬が下がり、ライバルが増えれば、収入も減るため、プロジェクトを選べなくなり「お金のため」「生活のため」に働かなければならなくなります。

これが、ただ単に「組織に縛られることから逃げ出しただけ」の自由なようで自由を持たないフリーランスです。

松村工

フリーランスとして、働き方改革を行う理由は、この「フリーランスが持つ『選択』と『決定』の自由」を持ち続けるためにも、フリーランスへのニーズさえも変えかねない、政府主導の働き方改革を知り、自らもフリーランスとしての働き方を改革する必要があるのではないかと、私は強く感じています。

フリーランスの働き方改革は、ライフスタイル改革

フリーランスはひとつ間違えれば「フリーター」ですし「ニート」です。私は、10年前に勤め先を辞めたとき、再就職ではなく、フリーランスとして生きていくことに決めました。

ネット集客アドバイザー

正直に言えば、貯金がなかったので、再就職をして、次のお給料日まで収入がないのは辛かったんです。

フリーランスとして仕事を獲得すれば、すぐにお金を手にできるので、勤め先を辞めてすぐに再就職用の履歴書を書くのではなく、依頼を受けるためのサイトを作りトラフィックを増やす施策を施しました。

誰にも縛られず、会社のルールにも縛られないフリーランスとしての自由を謳歌するためには、フリーランスとしてのルールを自らに課しライフスタイルを確立することが大切です。

私がフリーランスとして、この10年でもっとも大切だと感じているのが、「フリーランスとしての自由を維持するためには、フリーランスとしてのライフスタイルにルールを設け、改善する」ことです。

次の段落でもお伝えしますが、働き方改革が進めば、多くの仕事がフリーランスに流れてきます。

フリーランスは「組織」ではないため、仕事を受けるにも報酬を増やすも減らすも全て自己責任ですので、社会のシワ寄せはフリーランスに流れてきて当たり前なのです。

仕事が増えれば、自ずと「働き過ぎ」の状態になりますが、その状況を選択したのは、フリーランサー自身ですので「働かせ過ぎ」には該当しません。

会社組織で働く場合、仕事量を社員が調整できないため、また、適切な仕事量の調整をできる企業も少なかったため、その企業スタイルを改善するために働き方改革が始まりました。

この状況を、今後起こり得るフリーランスの状況に当てはめて考えれば、フリーランスは、働き方自体がライフスタイルとも言えますので、今後、増える仕事に対応できる働き方を身につけることは、ライフスタイルの改革を行うことにもつながります。

今後、政府主導の働き方改革の推進によって、フリーランスへの仕事は種類も量も増えると予測できます。しかし、それ以上にフリーランスを名乗る「副業フリーランサー」も増えることでしょう。

従来からフリーランスとして生きてきた人も、働き方改革によって副業フリーランサーとしてデビューした人も、今まで以上の仕事量をこなし、今まで以上の仕事のクォリティを出し、今まで以上の収入を手にするのなら、特に副業フリーランサーとしてデビューする人たちは、働き方改革によって増えた時間をもとにライフスタイル改革を行えなければ、結局、「働き過ぎ」の問題や「過労」の問題は水面下に沈んだだけで、何の改善にもなりません。

政府主導の働き方改革は、私たち個人に「ワークスタイル」を見つめ直し、ライフスタイルを半ば強制的に見つめ直させ、本来あるべき個々人の「ワークライフバランス」への気付きを促すための施策ではないのかとも考えられます。

政府主導の働き方改革を前向きに捉えるのなら、フリーランスにとっても、これからフリーランスとしてデビューする人たちにとっても、給料を減らさず、無駄に休みを増やさない働き方を実現するためには、ライフスタイル改革が必要だと言えるでしょう。

松村工

ちょっと、この段落は特に「まとまりに欠ける」段落になってしまってすみません。

私自身、企業における働き方改革を体験しながら、フリーランスとしての働き方改革の在り方を探しつつ、こうやって気付きを情報発信しています。「なんとなく」でも伝われば幸いです(汗)

働き方改革のシワ寄せは、なぜ、フリーランスにやってくる?

政府主導の働き方改革は、働き過ぎを減らすことが中心にありますので、社員への仕事を「外(外注)」に出したり、増員し、一人当たりの仕事量を減らし「働かせ過ぎ」の是正を目指しています。

この従来は「正社員が請け負っていた仕事」を外(外注)に出すのですから、その単価は、正社員に負わせる場合と同等か、それ以下になります。また、仕事を依頼する企業にとって発注先は複数あるため、「少しでも単価が安く、仕事の質が高い」発注先を探します。

結局、政府主導の働き方改革は、働き方改革を半ば義務付けされている企業の「働かせ方」を、その義務を負わない企業や組織に負わせるだけですので、そのシワ寄せは、個人として働くフリーランスに押し寄せてきます。

ネット集客アドバイザー

冗談みたいな話ですが、副業を認めた会社に勤めている人が、覆面フリーランサーとして、勤め先の仕事を受けているなんて話もあるくらいです。

結局、政府主導の働き方改革は働かせている企業の体裁」を取り繕うだけの施策と成り下がる可能性は非常に高くなると考えています。

非正規雇用者の賃金アップでは、時間当たりの賃金はアップするものの就労時間そのものが減らされるため、結果的に収入は減り、その削減した経費と働かせ過ぎの是正で残った仕事は外部に依頼するため、外注費も安くなります。

このような、現実逃避的なサイクルを生んでいる働き方改革は、逆を言えば、私たちフリーランサーにとっては、美味しい時代の幕開けです。

そのためにも、フリーランサーが、仕事を安請け合いしていてはなりません!

「働かせ過ぎ」の是正のために、その原因となっている「業務」を外部に依頼する企業は、逆を言えば「人手以外に、その業務を遂行する術を持たない企業」と言うわけです。また、働かせ過ぎを是正するための「投資」を外部に委ねてくれる以上、フリーランスへ依頼は続きます。

「働き方改革によるシワ寄せ」は、フリーランスにのしかかってくるとお伝えしましたが、それは、フリーランスとして経験の浅い、働き方改革によって、働く時間を減らされ、給料を減らされ、無駄に時間ばかりを増やされ、副業を始めたフリーランスにのしかかってきます。

その理由は、減らされた収入を増やされた時間で少しでも」取り替えそう(稼ぎ出そう)と言う心理が働き、企業が外部に出した仕事を安請け合いしたり、取り合ったりしてしまうからです。

組織に改善の手を入れるのは骨の折れることですが、「個人」なら改善を加えるために試行錯誤したとしても、痛手を最小限に抑えることができ、改善をいち早く行動に移すことができます。

「働き方改革」と言う世の中の大きな変化の中で「個人と組織の差」を上手く動かせるのがフリーランスと言う存在ではないかと感じています。

会社に勤めていた時と意識が変わる、フリーランスの働き方改革

根本的に、会社員時代とフリーランスになってからとでは、仕事に対する考え方や仕事量に対する感じ方が変わります。

会社員時代は、仕事は与えられるものですし、こなさなければならないものでした。しかし、フリーランスになると、仕事は「選ぶ」もので「依頼される(お願いされる)」ものに変わります。

会社員時代と異なり、フリーランスになると仕事量は報酬と比例しますが、仕事に携わる時間と報酬には、何の関係性もありません。

他の業者に依頼すると3ヶ月かかる仕事を、私に依頼すると同等以上のクォリティで1ヶ月程度で納品できるからといって、報酬が上がることはありませんでした。仕事の速さは受注力、競争力にはなりましたし、より多くの仕事を依頼され収入を増やすことには役立ちましたが、1案件単位の報酬を増やすためには、「速さ」ではなく「クォリティ」が要求されました。

しかし、私のようなウェブ系フリーランスに要求されるクォリティを適切に評価できる依頼者はほとんどいません。

例えば「成果報酬型のSEO」なんてサービスがありますが、未だに特定のキーワードでトラフィックを集めることと、そのトラフィックを売上に変えることのどちらが価値あることかも判らずに、発注している企業は少なくありません。

そして、ホームページのデザインと納期に関する評価は、未だに多くの経営者が見誤っています(ホームページのデザインに関しては、『ホームページデザインと成果改善の方法がよくわかる5つのポイント』をご覧ください。また、ホームページの自社作成&自社運営に興味がある方は『ホームページ自作&自社運営のすヽめ』を参照してください)。

フリーランスとして生計を立てられるようになると、依頼を受ける際の報酬額も仕事の量も自分で調整できるようになりますが、それと同時に「仕事を依頼いただけることのありがたさや会社員時代には感じることさえできなかった「仕事があることへのありがたさを感じられるようになります。

松村工

ただ、私の場合は、この「ありがたさ」を一時期誤った方法で発信していたので、依存体質の依頼人を集めてしまい、自分の首を締める結果を招いてしまいました。

私が勤め人をしていた頃は、働き方改革などはなく「嫌なら会社を辞めてもらっても構わないよ」と言った買い手市場でした。不況だと言っても、仕事はたくさんありましたので、勤め先が「嫌なら会社を辞めてもらっても構わないよ」と言う姿勢なら、私もそれに従って転職を繰り返していました。

しかし、今は、買い手市場でも売り手市場でもなく「嫌なら会社を辞めてもらっても構わないよ」と言う姿勢では、企業体質を問われる時代です。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』という本さえ出版される時代です。

私の場合は、依存体質の依頼者が増えてきたため、私自身のフリーランスとしての働き方を変える必要があると感じました。仕事がなく辛い時代も経験しましたし、同じような依頼でも報酬が2倍近いケースもありました。逆に、便利屋のように使われることもありましたし、プロジェクトの半ばで条件を変更するような依頼者には、プロジェクトの途中でも降りさせていただくこともありました。

そんな中で始めた、フリーランスとしての働き方改革は、企業内で進められている働き方改革を体験することから学ぶと決め、現在は港湾作業の臨時派遣要員として籍を置き、政府主導の働き方改革を身を以て体験しています。

この「臨時派遣要員」を始めて、仕事とは依頼する側も依頼を受ける側も常に立場は対等でなければ、関係を成立し続けることは難しいと強く感じています。

また、この雇用する側とされる側が対等の関係を維持するためには、雇用される側のスキルアップは必須で、「なくてはならない存在」として雇用され、その高いスキルを正当に評価してくれる「なくてはならない存在」として企業が利益を上げ続けなければならないと感じています。

この相互依存ではなく、互いに必要とし合う存在であり続けると言う関係は表現の難しい関係ではありますが、フリーランスと言う働き方と臨時の港湾派遣作業員と言うダブルワークを始めて、この絶妙な関係は、組織の在り方改善や、今後の働き方改革の推進にも必要な感覚であり関係なのではないかと感じています。

ネット集客アドバイザー

ウェブ系のフリーランスを10年もやっていると「副業」の相談もかなりいただきます。

以前は、過去のクライアントだった社長さんから「副業をどのように認めてやればいいのか…」と、ご相談をいただいたり、組織マネジメントに関するご相談をいただいたりもしますが、政府主導の働き方改革を通じて、学べることが多いと感じるのも事実です。

後半は、政府主導の働き方改革を通じて、私自身が感じていること、学べたことをご紹介したいと思います。

政府主導の働き方改革は、勤め人にとって本当にプラスなのか

政府主導の働き方改革は、会社勤めをしている人への影響とフリーランスに与える影響に大きな違いがあります。

本記事は、どうしても私自身がフリーランスであるため、働き方改革によってフリーランスが受ける影響を元に話が進んでしまいがちです。ただ、そうならないように、私自身が「勤め人」と言う属性を加えたダブルワーカーとして、政府主導の働き方改革を体感しているので、ややこしい話になっていて申し訳ありません。

ただ、結論から先に申し上げれば、政府主導の働き方改革は、目先だけを追えば「臭いものに蓋をする」見せかけ倒しの政策ではありますが、政府主導の働き方改革は、勤め人にとって必ずプラスに働きます。

その理由は、お勤めをされている人の中から、私のようなダブルワークを選択することで、勤め先での真の意味での働き方改革の具体策を現場レベルで発見される人が生まれるのではないかとも感じているからです。

では、まずは、冷静に政府主導の働き方改革を目先だけで追い「臭いものに蓋をする」見せかけ倒しの政策と受け取られざるを得ない実態から整理しておきましょう。

正規雇用社員と非正規社員や派遣労働者との同一労働同一賃金には不合理な点が多い

私自身の体験を元に現在進行中の働き方改革を論じるなら、正規雇用社員と非正規雇用との労働時間や業務内容には、それほど違いはありません。

しかし、お給料や報酬を比較すれば、正規雇用社員と非正規社員とでは大きな差があるのが実態です。

政府主導の働き方改革では、この正規雇用社員と非正規社員との間に生じている賃金格差を是正する「同一労働同一賃金」が挙げられていますが、雇用する側から言えば、たとえ実際に携わる業務内容が同じであっても、賃金格差を生じさせなければ、正規社員と非正規社員の雇用両立は成り立ちません。

その理由は、正規社員と非正規社員では、言うまでもなく雇用条件に大きな違いがあるからです。

「私の知り得た範囲」でお伝えするなら、非正規社員として働く人は、所属する企業以外での自己実現や目的を持ち、たとえ主たる収入源が、その所属先の企業であっても組織に拘束されることを嫌う傾向があります。

一般的に非正規社員は、正規社員と比べ雇用条件や福利厚生面での条件が悪いと言われますが、正規社員として雇用されるか、それとも非正規社員として働くかは、個人の意思で選択が可能です。雇用する側から考えれば、組織の目的を遂行し利益を共に上げていくことに邁進する正規社員と、他にも目的を持ち他の組織もしくは個人的な利益の追求を求めている非正規社員に同等の待遇や環境を提供することはできません。

しかし、政府主導で進められている「働き方改革」では、総合的な組織の利益や組織の将来を見据えず、目先の労働や、その単発的な労働から生じる利益に対してのみ焦点が当てられ「同一労働同一賃金」といったお題目が掲げられています。

例えば、私が登録している港湾作業の派遣会社の場合、正規雇用社員は基本的にシフトに対して希望を出すことはありません。しかし、私のような臨時派遣非正規作業員の場合は、翌週の勤務可能日程を提出し、その勤務可能な日程に合わせて正規社員だけでは手配が足りない場合の補充要員としてシフトが組まれます。

妙な話に聞こえるかもしれませんが、私のような登録形態の臨時の非正規派遣労働スタッフは「好きな時に働いて、好きな時に休む」わけです。それに対して正規社員は、当たり前のことですが組織の都合、会社の都合で働き、休みが与えられます(もちろん、休日申請は正規社員も出すことができます)。

正規社員と私のような臨時の派遣非正規労働員でも同じ現場に就けば、ほとんど同じ内容の作業を行います。政府主導で進められている働き方改革風に言えば、正規社員でも非正規の臨時派遣労働作業員でも現場が同じなら「同一労働」になるわけです。

会社にとって、当日に限り同一の現場で同じ作業を行えば、そこからもたらされる利益は同じですので、同一労働同一賃金のルールに従って報酬を支払うことはできます。

しかし、現場は単発では動いていません。
また、会社も「その日暮らし」で経営されているわけではありません。

さらに細かな話をすれば、私が登録している会社の場合は、常用の正規社員の中にも報酬の支払い形態が「日払い」と「月払い」のどちらかを希望することができ、この報酬の支払い形態の違いでも賃金に差が生じています(日当レベルで月払いのほうが日払いよりも1,000円くらい高いと聞いています。私は臨時の派遣労働作業員ですので、正規日払い社員よりもさらに1,000円くらい低い日当で作業に当たっています)。

政府主導の働き方改革では、同一労働にも関わらず雇用条件の違いで賃金格差が生じないようにとされていますが、報酬の支払いには事務方の仕事が関係してきますので、実際の現場での作業は同一労働であったとしても、より多くの事務仕事を発生させている日払い作業員と事務方の作業を軽減している月払い正規社員とでは報酬に差が生じるのが当たり前となります。

なぜなら、港湾作業に直接的に当たらない事務スタッフは、会社にとって利益を上げていません。

現場作業員の労働によって会社にもたらされた利益の中から、報酬をいただき、現場作業員がさらなる利益を生み出すための事務仕事に当たっています。報酬の支払い関連事務だけをとってみても、日払いなら毎日事務作業が発生しますが、月払いならおおよそ、その作業量は30分の1となります。

現場作業員も事務職員も雇用している企業としては、事務職員の業務を減らすことに貢献している正規月払い作業員の報酬が高くなり、事務職員の業務を増やしている日払い臨時作業員の報酬を減らし事務職員のへの報酬に補填するのは組織の業務バランスという観点から見ても公正な仕組みと言えます。

残業代の割増賃金には現実味がなく、残業時間は減らされ収入は減る

政府主導の働き方改革では、月60時間を超える残業に対して割増賃金率を25%から2倍の50%に引き上げるよう見直されています。

残業代が増えることに対して、働き手としては嬉しく感じるのですが、雇用する側からすれば、残業賃金の引き上げは利益の圧迫につながります。その結果、自ずと60時間を超えないよう残業時間を調整を行うか人員を増やすこととなります。

さらに、残業時間の上限も定められるため、企業は人手を確保しなければならなくなります。

労働時間法制の見直しの中には「生産性を向上しつつ長時間労働をなくす」「職場の管理職の意識改革・非効率な業務プロセスの見直し」などが挙げられていますが、港湾作業の場合は、安全面の確保から配置する人員数が決められている場合もあり、生産性の向上や非効率な業務プロセスの見直しは長時間労働の是正には直結しません。

松村工

ただでさえ人手不足状態にある港湾作業などの労働現場では、残業賃金の引き上げは私たち労働者には嬉しい反面、納期の改善(延長)や外国人労働者による人員補充による残業の減少などは、直接収入源に繋がるため望ましいこととは言えません。

ましてや、港湾作業は危険を伴う現場で、コミュニケーションが非常に大切な現場です。人手不足解消のために会話のおぼつかない外国人労働者の参入は、生産性の悪化はもとより安全面の確保からも避けるべき施策だと私は考えています。

企業は、この人手不足時代において人手を増やさなければならなくなり、雇用される側は、残業を減らされ、収入を減らされる。結果、無駄な時間をもてあますこととなり、減らされた収入の補填のために副業を始めなければならなくなります。

その結果、1つの企業での働く時間は「労働時間法制の見直し」通りになったとしても、複数の勤め先や派遣先をまたいだ過重労働を起こしてしまうわけです。

仮に時給1,000円だった場合、残業代は1,250円となりますが、残業自体を制限されるため、別の職場で1.25倍長く働かなければ働き方改革によって失った収入を取り戻すことが出来ません。これでは「目先の働かせ方改革に過ぎない」と揶揄されても仕方がないのではないでしょうか。

シングルワークか、ダブルワークか

働き方改革が声高に叫ばれるようになり「副業解禁」などの話題も事欠きませんし、副業で成功している話題もテレビを賑わせています。

これまで禁じられてきた「副業」が、解禁になると「副業」を魅力的に感じてしまう人も多いようです。しかし、副業をそのまま副業として続けるのか、将来的には副業を本業とし、独立開業するのかには大きな違いがあり、稼げる額や副業にかける時間にも大きな差が出ます。

副業が解禁された今後は、勤務先には副業届けを出さなければならないケースも少なくはないでしょう。

しかし、ここで注意が必要です。

収入の確保のために、副業を始めた場合、所属先での将来を見据えた副業を選ばなければ、出世や昇格の道が暗に絶たれるリスクがあることを忘れてはなりません。

例えば、私が始めた港湾作業の現場では「本体」と呼ばれる元請企業の作業員と協力会社の作業員が共に業務に当たります。

各現場には、安全作業責任者として「班長」が居て、副班長も居ますが、本体作業員の数だけ出世や昇格できるポストは存在しません。言うまでもなく協力会社の作業員に「出世」などは存在しませんし、資格が必要な作業は基本的に「本体作業員」が担当しますので、昇給もありません。

港湾作業には非常に多くの現場があり、体力を必要とする現場もあれば、それほど体力を必要とせず、コツさえ掴んでしまえば安全に作業できる現場もありますので、60代の作業員も居て、協力会社の作業員でも定年まで働くこともできますし、定年後の再雇用も可能です。

港湾業務は許認可事業ですので、安定した仕事に恵まれるのも事実です。

港湾作業は俗に言う「汚い・危険・きつい」の3Kと呼ばれる職場で、多少危険を伴う現場も多いですが、基本的なルールを守って作業に当たっていれば、怪我をすることはありません。

また、よく汚れるのは仕事の要領が悪いと汚れるのですが、各現場での作業のコツを覚えると、それほど汚れなくなります。「きつい」と感じるのも、あえて疲れやすい作業の進め方をしている場合が多く、「現場作業はいかに楽な方法で作業を進めるかが肝」と言われるほど、ひとつ一つの作業に理にかなった方法が存在します。

ネット集客アドバイザー

港湾作業の現場には、コンテナから荷物を降ろしたり、コンテナに荷物を手で積んでいく作業があるのですが、この荷物の積み下ろし作業で使うゴム手袋ひとつとっても、荷物の重さに応じて使い分けをするだけでも疲労感や作業スピードに大きな差が出ます。

また、安全靴にしても現場に応じて中敷を変えたり履き替えることで、安全性が変わったり疲れ方が変わります。

私の場合は、10年前に会社を辞めて以降、フリーランスとして働いてきましたので、今回、フリーランスの働き方改革を始めたことでダブルワーカーとなりました。

ダブルワークを始めたきっかけも、今後、働き方改革が一般的に広がることによって副業にウェブ系のお仕事を取り入れる人が増えるだろうし、「ウェブ系の副業は言われているほど稼げない」と言う人も多いので、私自身が世間的には「きつい」と言われる現場で働きながら、副業のようなカタチでウェブ系の仕事をし、その方法を情報発信すれば、今後、ウェブ系の副業で稼げる人が増えるのではないかと考えたので、ダブルワーカーとなりました。

どこかの副業がすでに認められている企業に就職し、ダブルワークを行うと言う方法も考えましたが、年齢的にも40代半ばですので難しいと考えましたし、副業ありきの就職希望者を採用する会社もどうかと思う上に、ダブルワークに関する情報を発信するのなら、作業系の仕事がベストだろうと、今の港湾作業員を選びました。

私が所属している会社は、港湾作業の許認可を受けた企業の協力会社です。登録形態は「常用」ではなく「臨時」作業員ですので、基本的には出世も昇給もありません。ただ、勤務スケジュールは個人の都合で決めることができます。勤務に当たる現場を自分で選ぶことはできませんが、ダブルワークを始めるには条件の揃った職場だと言えます。

私以外にも飲食店の経営を始めた元コックやアパレル系でのアルバイトを掛け持ちし港湾作業で資金を貯めてお店を出したいと頑張っている青年もいますし、格闘家やスケートボーダーなどもいます。

ダブルワーカーを選択する人は「お金のために働く職場」「自分の夢や目標を実現する職場」もしくは「好きなことを続けられる職場」の両方を明確に持っているようです。

松村工

過去に私と同じウェブ系の会社に勤めるウェブデザイナーもいたそうですが、3日も持たずに辞めたそうです。そういったこともあり、私もすぐに辞めると思われていたみたいですが…(笑)

私と同じ協力会社に長年勤めている同僚の中には「なぜ、本体社員にならないのだろうか…」と、疑問を持つ人もいますが、勤続年数が積み上がるにつれて静かに始まる出世争いに巻き込まれたくないと言う同僚もいますし、給料は多少安くても「いつでも辞められる」と言う環境にいたいと言う人もいます。

シングルワークの勤め先を決める際にも、出世や昇給の見込みがあるかどうか…そもそも、その会社での出世に自分が興味を持てるのか…今働いている会社を勤め上げることが、自己実現の一つとなるのかなど、働き方と職場について真摯に向き合うこともシングルワークかダブルワーカーを選ぶかの際には重要だと思います。

私がダブルワークを選んだ理由

ネット集客アドバイザー

前の段落でお伝えしたのもダブルワーカーになった理由の一つですが、私はWEB系のフリーランスですけど、「ウェブを活用している!」と、言ってる人間が、毎日毎日パソコンにへばりついて仕事していたんじゃ、ウェブの限界は見えても魅力は感じないですよね!

ですから、身を以て、週末ワーク、隙間時間ワーク程度でもウェブを活用できれば!って、ところを現在進行形で紹介したいと言うのが始めたもうひとつの理由です。

私がダブルワーカーを選んだのは、今思えば必然の流れだったようにも感じます。

その理由は、私が福岡大学の体育学部を卒業して、初めての就職はバレーボール選手として山九株式会社への入社でした。

所属チームは現在の堺ブレイザーズ(当時は、新日鐵ブレイザーズ)でしたので、バレーボール選手と山九株式会社の総務部職員というダブルワーカーが始まりなのです。

引退後は、籍のあった山九株式会社の総務部から倉庫事業部に異動になり、港湾作業の事務方として働いていました。その後、営業職や広告代理店、ファイナンシャルプランナーなどといくつかの職を変え、2010年に起業。

勤め人をしていた時は、昇格や出世、昇給も望んでいましたが、転職を繰り返していたのでは、自ずとその道は途絶えます。起業する前は、「一緒に会社を立ち上げよう!」と、声をかけられはしましたが、その計画も頓挫し生まれ故郷に10数年ぶりに帰ってきたとは言え、再就職したとしても、一生務めあげたいと感じる職場に出会える自信もなく、それなら一生続けたい仕事を自分で創ると決意し起業しました。

ウェブ系のコンサルタントやホームページの作成、出版事業などを立ち上げ10年ほどフリーランスとして働いてきましたが、常にクライアントの業種は複数にまたがり、コンサルタントとしての仕事と、執筆家、アフィリエイターなど複数の顔を持つフリーランサーでした。

しかし、いつの頃からか、クライアントへの対応に疲れ始めていたというのも事実で、コンサルタントとしての仕事を減らし、ホームページ制作の仕事も減らし、アフィリエイターとして生計を立てるようになりました。

そんな折に「働き方改革」が始まり、政府主導の働き方改革に疑問を持ち、それまで付き合いのあった人とのご縁もあって、臨時の港湾作業員とアフィリエイターというダブルワークを始めたわけです。

港湾作業とウェブ系の仕事には共通点も多く、また、港湾作業員の中には、私と同じようなダブルワーカーも多いため、多くの気付きや学びを得ることができます。

より多くの人と交流ができるダブルワーカーという働き方は、さらなるご縁も生み、統一地方選挙の選挙カードライバーという貴重な経験もさせていただくことができました。

始めは、きつい仕事についていても方法次第ではウェブ系の副業は稼げるよ!と言う情報発信を始めたいので始めたダブルワークですが、今では、人とのご縁の広がり、そして、危険と言われる職場での発見。きついと言われる作業をいかに疲れをためることなく、効率よくスピーディに作業する方法の学び。疲れを翌日に残さない生活習慣の改善など、収入以上に多くのものが得られる今の働き方が好きですし、楽しくて仕方ありません。

今では、シングルワーカーとしてのフリーランサーだった時と比べ、働いている時間は多少増えていますが、休日は以前よりも充実しています。寝る時間も減りましたが、体重も15キロほどダイエットでき、以前よりも疲れにくい身体になっています。

フリーランサーやダブルワーカーは、無理して働きすぎたり、無駄に多くの休暇を過ごしたりと不規則で不摂生な生活習慣を送ることが多いようですが、フリーランサーの働き方改革は、そのまま生活習慣改革であり「生き方改革」に繋がるのではないかと感じています。

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